販売職から抜け出したい!
当サイト「tokyosamplesale.com」の運営者である高嶋一行(@tokyosamplesale)です。
このtokyosamplesale.comのメディアも、嬉しいことにたくさんのアパレル業界の方が読んでくださっています。
そして、いろいろと同業者の方の話を聞いていると、アパレル業界で働く中での1番多い悩みが販売スタッフの仕事をどうやって抜け出すか?ということだと分かりました。
アパレル業界の中で実際に店舗に立って仕事をする販売職は全体の8割ぐらいの割合です。
なのでアパレル業界の10人に8人は販売スタッフなんです。
でも、生涯ずっと販売員として働くことって難しいというか将来が不安ですよね?
・給料が上がらない
・お店の雰囲気と自分の年齢が合わなくなる
・ずっと立ち仕事はキツい、、、
などなど。
できることなら販売スタッフを抜け出して本社勤務や販売職以外の仕事に就きたいと思いませんか?
というか、将来のことを考えると販売スタッフとしての仕事を抜け出して上手くキャリアアップしないとダメだと思います。
「でもどうやって販売職を抜け出せるの?」
「本社勤務なんて一部の選ばれた人だけがなれるんでしょ?」
なんて絶望しないでください。
ちゃんと販売職から抜け出すキャリアアップの方法はあります。
今回は僕の実際に経験した転職の経験なども交えて販売職でも希望が持てる転職方法をご提案致します。
ポイントは上から階段を降りるようにキャリアアップすること
先に販売職から抜け出す方法としての結論を紹介してしまうと。それは、
上から階段を降りるようにキャリアアップをすること。です。
ん??どういうこと?
と思った方もいらっしゃるでしょう。
なので詳しく説明すると。
最初は大手や有名ブランドなどで働き、そのネームバリューや働いた経験・職歴を得る。
それら職務経歴を武器に中小企業などに転職しましょうということです。
まさに上(大手や有名ブランド)から下(中小企業)へ転職することで販売職の脱出とキャリアアップを目指します。
(※表現のために失礼を承知で「上」や「下」と言っていますが、決して見下している訳ではないのでご理解くださいね。)
具体例を出すと、大手のセレクトショップの販売職として働き、その後、国内ブランドの営業や生産管理を行う。
またはOEMの営業などでもいいでしょう。
セレクトショップで販売員として働いていても、なかなか本社勤務ができるチャンスなんて巡ってきませんよ。
だから自分で転職をして違うステージの本社勤務を勝ち取るんです!
ずっと販売スタッフとして働いて、不満をダラダラ言いながら漠然と仕事をしていても何も変わらないんですよね。
自分から転職活動をして動き出さないと将来を変えることはできません!
僕の転職の実体験を紹介するよ
でも、本当にそんな方法で販売スタッフを抜け出すことができるの??
と懐疑的な方もいると思います。
なのでここで僕自身の実際の転職履歴をご紹介したいと思います。
僕も販売スタッフとして働いていた頃、「どうにかして販売スタッフを抜け出したい」と思っていました。
「どうすれば販売職以外のファッションに関わるの仕事ができるんだろう、、、」と常に考えていた気がします。
そして、販売スタッフ→営業→フリーランスと結構いい感じに仕事を変えながらもキャリアを積んでいます。
以下がその詳細です。
1、英国ブランドのデザインアシスタントからスタート
大阪にあるデザインの専門学校を出た後すぐに、僕はイギリスへ移住しました。
理由は単純で「これから英語が必要になるのは明らかだから」。
インポートブランドを扱う会社やバイヤーさんなら痛感すると思うんですよね。
英語が絶対に必要だってこと。
そして若ければ若い方が語学の吸収も早い!
なので若いうちにロンドンへ移住しました。
そこで得た仕事が当時ロンドンファッションウィークに参加していたブランド。
ここでデザインアシスタントとして働き経験を積みました。
デザインアシスタントと言っても、主な仕事は雑用など。笑
どこかスタッフさんが困っていたら作業を助けるようなイメージです。
経験した仕事としては、生地のカッティングやハンドプリント、サンプルの縫製、ランウェイショーの準備などなど。
たくさんの仕事を行なった経験は今でもいろいろと役立っていますよ。
2、大手アパレルメーカーの販売スタッフ
その後、イギリスから日本に帰国。
日本に帰国したらすぐ、あらためてゼロから就職活動を始めました。
渋谷のハローワークなどにも通いましたけど、独特な職探しな雰囲気がちょっと苦手、、、な気がしませんか。
それにファッション関係の求人はポツポツとあるんですが、十分な量ではなかったです。
やっぱり求人の情報収集として役に立つのはアパレル専門の転職エージェントだと痛感しました。
アパレル専門の転職エージェントは「クリーデンス」や「ファッショーネ」が代表的なサービスですが、完全無料で使える転職サービスなので重宝しますよね。
新しいファッションの職場を探したい!と思った時にかなり心強い味方でした。
担当者さんと面と向かってカウンセリングをするので、自分の転職の方向性が決めやすいんです。
やはり転職のプロの意見は貴重だと思いました。
そして採用された転職先が、某大手のアパレルメーカー。
インポートブランドの直営店やオリジナルブランドの直営店などを幅広く展開している企業です。
ここに採用してもらう際に、面接などでイギリスブランドで働いた職歴が役立ちましたよ。
英語が話せることも接客に活かせるので、プラスになりますよね。
仕事は販売スタッフして店頭に立って接客をしていました。
販売職を抜け出したいと感じていたのもこの時期です。
3、海外ブランドの輸入代理店で販売職抜け出し成功
「販売スタッフを抜け出したい!」と思い続けて再度転職活動をします。
大手の企業だったので、本社勤務の道もあります。
でも、競争率が高い本社勤務のチャンスをぼんやりと待っている時間は僕にはありません。
早くキャリアアップをしたいと思っていたんで、転職をして環境を変えることで販売スタッフを抜け出す作戦を実行しました。
そこで、転職先に選んだのはスタッフ数6人程度の小さなアパレル会社。
インポートブランドを日本のショップへ卸売をする輸入代理店の会社です。
メインの仕事はセレクトショップのバイヤーさんへ向けて展示会を行うこと。
なので、採用されると販売スタッフを抜け出すことが十分に可能なんです。
そして展示会以外は事務作業も多い内容。展示会には大手のセレクトショップのバイヤーさんも来る。
営業としての仕事は、アパレル業界の仕事経験としてもキャリアアップとしてもすごく役に立つことでした。
余談ですが、中小企業だけでなく大手のセレクトショップの本社勤務への転職も目指した経験があります。
アパレル専門の転職エージェントの「クリーデンス」が紹介してくれたキッカケで書類審査が通過。
実際に面接をして頂いた経験があります。
関連記事: 僕がユナイテッドアローズの中途採用の面接を受けた口コミのエピソード【結果は落ちた?受かった?】
結果は残念ながら採用されませんでしたが、転職方法としてダメ元で大手企業の本社勤務を目指しつつ、中小企業への転職を進めるとキャリアアップへの可能性も広がるのではないでしょうか。
4、独立してフリーランスに
海外ブランドの輸入代理店でがっつり働いた際は、幅広い仕事を経験。
バイヤーさん向けの営業はもちろん、インポートブランドの入出荷を扱う物流。そして経理の仕事。などなど。
会社運営の必要なことはほとんど学んだ気がします。
なので、再度英国移住をキッカケにフリーランスに転身。
現在は当メディアの運営の他に、日本ブランドをヨーロッパでセールスをするエージェント「SHOWCASE TOKYO」として仕事をしています。
自分でフリーランスで仕事ができると感じたのも、小さな会社で幅広い仕事を経験することで事業全体を理解できたからこそ。
これまでの経歴をまとめると。
英国ブランドでデザインアシスタント
↓
大手アパレルメーカーで販売スタッフ
(早く販売職を抜け出したかった)
↓
小さい会社で営業の仕事
↓
フリーランス
というキャリアです。
転職を繰り返した今までの正直な感想としては、できる限り早い段階で販売スタッフを抜け出して、販売以外の仕事でキャリアを積むことです。
本社勤務や営業の仕事など販売以外の仕事をした後、心変わりをして販売職に戻ることはいくらでもできます。
でも、販売職からアパレルの違う仕事をしようと思うとしっかりと転職活動をして見つけないといけないんです。
なので、将来的な仕事の選択肢を増やすためにも早い段階で販売職を抜け出す選択は有効だと思います。
販売職を抜け出すには中小企業を目指せ!
上記の僕の経験も踏まえてオススメする販売職抜け出す方法は、やはり「大手から階段を下るようにキャリアアップ」。
大手セレクトショップや有名ブランドにて働いた実績を作って転職しやすい職務履歴を作る。
そこから小さなアパレル会社を狙って転職する方法がいいのではないでしょうか。
「でも、大手で働いた経験が無い、、、」
「今働いている販売職の会社は有名じゃ無い、、、」
なんて不安視する方もいらっしゃるかもしれません。
僕のように結構早い段階で大手のアパレル企業で働いている方が全てでは無いですからね。
でも安心してください。
これは「あくまで理想」であって、今働いている会社に関係なく誰でも販売職から抜け出すことか可能です。
大手のセレクトショップなど有名なところで働いていると少し転職がしやすいぐらいの話。
もしあなたが真面目に販売職の仕事をしていて面接でも好印象を与えることができれば、きっと販売職以外の仕事であっても新しい転職先は見つかるでしょう。
あとは行動するかしないかだけ。
世の中には今の仕事を辞めたくても何も行動しないアパレル販売スタッフはたくさんいます。
なので思い切って転職活動を始めた時点で半分は勝ち。
残りの半分は会社との縁や面接での相性、運、タイミングなど。
なので転職活動を続けていると、絶対に今より良い職場が見つかりますよ!
販売職を抜け出しの最初の1歩は?
この記事を読んで「同じように販売職から抜け出したい!」と思った方へ。
まず最初の1歩は求人情報などの情報収集から始めましょう。
転職活動で1番大切なことは情報収集です。
どれだけたくさんの求人を見て選ぶことができるか。
1つがダメでも次へ次へと新しい求人を選ぶことができるか。
やはり母数となる求人数をたくさん知っていることが大切です。
なので効率よくアパレル業界の転職活動をするためにも、アパレル専門の転職サービスを利用しましょう。
僕も実際に転職活動の際に利用して、かなりおせわになりました。
仕事が忙しいアパレル業界人のために、担当者の方が自分にマッチしそうな求人情報をしっかりとフィルターをかけて紹介してくれるんです。
もちろん全部サービスはタダ!転職エージェントなどの利用料って無料なんです。
1つだけ手間があるとしたら、カウンセリングとして担当者の方に自分の転職希望などを伝える必要があること。
でもその1回っきりだけで、あとはメールなどで自動的に求人情報がどんどん届くので便利。
僕が実際に使っていたのは、
とにかく親身になって転職活動のサポートしてくれる。職務経歴書のチェックやアドバイス。
さらに面談したその場で4件ほどのオススメ求人を紹介してくれるなど、サクサクと転職活動が始まる感じです。
クリーデンスしか知らないような非公開の求人も含めて、アパレル業界の求人がとにかく沢山集まっています。
僕がユナイテッドアローズ本社勤務の求人を紹介してくれたのもクリーデンス。そして書類審査は通過し、実際に面接も行いました。そんなキッカケやチャンスをサポートしてくれる転職エージェントです。
もちろん全て無料です。
そしてもう1つ。こちらは関東限定ですが
という転職エージェントもあります。
渋谷のヒカリエに面談をするカウンセリングのオフィスがあり、行きやすい立地がいいですよね。
圧倒的に女性の転職希望者からの支持が高く、たくさんの女性向け求人を抱えていたりします。
場合によっては担当者さんが採用面接に立ち会ってくれるケースもあるそうで、女性には心強い。
クリーデンスと合わせて登録しておくと得られる求人情報量に関しては十分過ぎるほどたくさん得られそうです。
当然こちらも全て無料です。
上記の2つはアパレル転職ではかなり有名な転職エージェントです。
まずはこちらを登録して、転職活動に挑みましょう!
そして次に狙うべき、販売職を抜け出すための転職先の種類をご紹介します。
方法1:OEMの会社へ転職する
まずはOEMの会社!
ここにはアパレル業界でのキャリアアップの可能性が詰まっています。
OEMの会社は「委託で商品をデザインしたり生産したりする会社」です。
なので取引先は大手セレクトショップなどのケースも多いです。
そして仕事は営業や生産管理など大手アパレル会社の本社勤務の仕事と類似しています。
なのでOEMの会社で経験を積めば、どこでも必要とされるスキルが身につきやすいんですよ。
さらに、
・OEMには小さな会社が多いので幅広い仕事を任せてもらえる可能性
・人手不足な会社が結構多い
・大手セレクトショップが取引先ならバイヤーさんやMDの方と仲良くなることで将来的なキャリアアップに繋がる
などなどメリットがたくさんあります。
なので販売職を抜け出したいと割と真剣に考えている方は、まずOEMの会社の求人を探してみましょう!
一般の求人情報では見つかりにくいので、転職エージェントの方に尋ねることが近道です。
関連記事: 【アパレルで本社勤務したい!】OEMの会社で働くと将来的に得をするメリットを紹介するよ
デメリットとしては、長時間労働などのブラックな会社もある、、、ということ。
転職する際は勤務時間や職場環境も見極めてくださいね。
働きやすい会社は本当に働きやすいのに、ブラックな会社は本当に漆黒なブラック企業な場合もあるので。
それこそ転職エージェントの担当者さんに質問しておくといいでしょう。
方法2:EC事業へ転職する
さて、続いてはEC事業です!
EC事業はオンラインショップなど、ネット通販を担当する事業や会社です。
ZOZOTOWNやセレクトショップのオンラインショップなどが代表的なEC事業の会社や部署ですよね。
販売職を脱出するならオンラインショップの運営側に回ってみてはいかがでしょうか?
何がメリットかというと、
・確実にこれから伸びる事業である
・裏方の仕事が多いので年齢や性別に関係なくどんなブランドでも担当できる
・オフィス仕事が多い
などなど。
やはりこれからのアパレルはオンラインが伸びるので、それが一番のメリット。
そして仕事内容も
注文や問い合わせの対応。
新作のアップ。
などが販売職に変わって行うこと。
もちろん、その他にコンテンツの作成など色々ありますが、基本はオフィス作業。
そして仕事を覚えたら違う会社やオンラインショップに転職しても通用するスキルだったりします。
ラッキーなことに、どのアパレル企業もこれからEC事業の規模拡大や強化を計画しています。
なのでEC事業を転職先とするとチャンスはたくさん広がると思います。
EC事業の求人は一般の転職サイトでも見つかるので、リクナビNEXTなどをチェックしながら、同時に転職エージェントでよりアパレルの専門的なEC事業の求人を紹介してもらいましょう。
関連記事: これからアパレルで転職をするならECサイトが絶対にいい!身につけるべきスキルは?
デメリットとしては、あまりにも小さい会社で売上に苦戦しているオンラインショップであれば、転職したあなたも苦労するということ。
販売職の時のように接客でカバーすることもできません。
オンラインショップはネットでの広告や検索での見つかりやすさ、顧客数などで左右します。
なのである程度の知名度のあるブランドやショップでEC事業があるところが転職先としてベスト。
転職エージェントの担当者に希望を伝えると、しっかりと厳選して紹介してくれますよ。
方法3:卸売をする企業へ転職する
最後がこちらのアパレル業界での卸売の企業へ転職することです。
僕が実際に販売職を抜け出した際に転職したルートですね。
僕の場合は海外ブランドの輸入代理店であり、セレクトショップのバイヤーさんに向けて海外ブランドの商品を売っていました。
毎シーズン展示会を開いてバイヤーさんを招待、そこで受注を取るビジネススタイルです。
こういった商社や代理店とも呼ばれる企業は大きな会社から小さい会社まで様々。
しかも小さい会社であれば、業界の人が一部知っている程度の一般的に誰も知らない会社とかが多く、競争率も低い。
なので小さい会社を狙って転職活動をすると自分のキャリアップに繋がりやすいと思います。
・バイヤーさんと仲良くなる機会がある
・展示会などは販売職の頃の接客スキルが活かせる
などのメリットがあります。
逆にデメリットとしては、小さい会社であればとにかく仕事量が多いこと。
これ、実体験なんですが毎日8時や9時の帰宅は当たり前でした。
展示会前になると深夜まで準備をしていたり。
そして小さな会社では残業手当がなかったり。。。
ここらへんの職場環境も、転職エージェントの担当者さんにしっかりと相談することが大切。
担当者さんは実際に求人が出ている職場に足を運んでいることが多いので、実際の働く環境についても答えてくれますよ。
販売職を抜け出せ!
と、ここまでをまとめると、
・大手から階段を下るようにキャリアアップすることが理想
・大手にいなくても小さい会社を狙うことで販売職を抜け出せる
・OEMやEC事業、卸売の会社が狙い目
・求人情報はアパレル専門の転職エージェントをうまく利用する
上記2つの転職エージェントに登録すべき(完全に無料)
・ブラック企業に注意し、職場環境に関しても担当者さんにしっかりと相談・質問をする
あとは販売職を抜け出したいと思う気持ちを行動力に変えるだけ!
将来に向けて、素敵なキャリアアップを目指しましょう!
関連記事: 【ライバルには教えたくない】アパレル業界の転職で登録しておきたいサービス一覧
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ライター:高嶋一行(Kazuyuki Takashima)
tokyosamplesale.com運営者。
現在、ロンドンファッションウィークを中心としたファッション取材記事を執筆しています。
ロンドンコレクションでは累計200以上の会場に足を運んだ経験あり。
ファッション業界の働き方の提案やロンドンファッションについてご紹介しています。
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