僕は全くアパレルの接客に向いていなかった
当サイト「tokyosamplesale.com」の運営者である高嶋一行(@tokyosamplesale)です。
現在はイギリスを拠点に、メディア運営や日本ブランドの海外セールスを行っています。
が、実は10年ほど前はアパレルショップの販売スタッフとしてお店に立っていました。
今回はそんなアパレル店員として働いていた頃のことを紹介しようと思います。
まず単刀直入に言って全く接客が向いていなかった!
アパレルのショップで働く人って、接客が上手くて当然なイメージですよね。
お客さんと会話をして、商品をオススメして売り上げを上げる。
現在ショップで働いている販売スタッフの方はそんな接客のワザを当たり前のようにやってらっしゃるのだと思います。
でも僕には全く向いていなかったんです!そんな接客術も全然身につかなかったし、売上も上げられなかった。。。
でも同じように悩んでいるアパレルの販売スタッフの方って結構いらっしゃるんじゃないだろうか。
そう思って、今回は当時の僕のエピソードを思い出しながら書いていきます。
ノルマ達成する月なんて一度もなかった
まず皆さんご存知の通り、セレクトショップやアパレルの店舗には毎月のノルマがあります。
「この店では今月〇〇万円売り上げます!」
という目標が決まるんです。
そしてお店全体のノルマが決まれば、1日単位の売り上げノルマが決まっていきます。
平日は〇〇万円。週末は〇〇万円など、1日に売り上げるべき金額が決まっているんです。
さらに僕が働いていたショップでは、それぞれスタッフ個人のノルマも決まっていました。
店長は今月〇〇万円の売り上げがノルマ。1日では〇万円。
そして僕は1ヶ月に〇〇万円の売り上げがノルマで1日単位では〇万円。
とそれぞれスタッフのノルマがハッキリしており、どれだけお店の売上に貢献したかが一目瞭然でした。
ただし、ショップで働いている期間中で一度もノルマを達成する日なんてなかったです。
全ての日でノルマに届かないマイナス。
もちろん自動的に1ヶ月間の個人ノルマである金額にも到達することもありませんでした。
「もう少し頑張っていればノルマ達成だったのに、、、」なんてことはなく「どう頑張ってもこのペースではノルマ達成不可能!」というダメダメなレベル。
他のショップなどでしっかりとノルマを達成している人がいることが不思議なほど。
売上の数字として全くお店に貢献していなかったんです。
当時はもう罪悪感でしかなかったですよ。。。
「売上ゼロ」な毎日が続く状態
「ノルマが達成できない!」っと言ってもどれぐらいの状態だったのか?
実は、お店に立っている日の個人の売り上げが「ゼロ」な日がほとんどでした。
ゼロです!ゼロ!
何1つ売れてないんです。笑
2〜3日接客をして、たまにポロポロと売れる程度。
もちろんその間はサボっていた訳ではなく、お店に入ってくるお客さんに接客をしていましたよ。
でも、なかなか購入まで結びつかなかったんです。
この当時は、何度も「自分はアパレルの接客に向いていないんだ。。。」と落ち込みました。
いろいろとサービス業に関する本や接客に関する本を読んだりしましたが全く効果ナシ。
出勤するたびに「今日も売上ゼロだったらどうしよう。。。」というマイナスな考えしかできなかったと思います。
ちなみに自分の売上がゼロだった日は、自分でソックスなどの値段の安い商品を自腹で購入。
少しでも「売上ゼロの日」を作らないように自作自演でごまかしていたりもしました。
とっても切ないですよね。
関連記事: 【個人ノルマが達成できない】アパレルでノルマが厳しいなら転職をオススメします
販売スタッフを10ヶ月で辞めました!
どれだけ頑張っても、接客の方法を変えたり、勉強をしても全く良い結果が出なかったです。
ノルマなんて絶対に達成できない売上ばかりを計上していました。
もちろん、店長から怒られますよ。ノルマを達成できないとお店が閉店する恐れだったありますからね。
なので、僕はアパレル販売スタッフとして仕事を始めてからわずか10ヶ月で辞めました。
わずが10ヶ月。「もっと頑張ってから辞めても良かったのでは?」という意見もあります。
もっと接客のスキルを身につけていけば、結果を出せるようになるはず。と思うかもしれません。
でも、僕は自分自身で気づいていました。
「僕はアパレルとしての接客が向いていない」という事実を。
僕個人的な感覚ですが、現在セレクトショップで働いている方やアパレルとしてお店に立っている方の中で、数%の人は自分が接客に向いていないと感じているはず。
向いていないと感じていながらも、毎日頑張って得意でもない接客を頑張っているのではないか?と思っています。
現在、ショップスタッフをしている方に問いたい。
「あなたは自分がアパレル接客に向いていると思いますか?」
「もうショップスタッフ辞めたいと思ったことはありますか?」
もしかすると売れないのはあなたのせいじゃないかも
これはちょっとした言い訳に聞こえるかもしれませんが。
もしかすると商品が売れないのは接客の向き不向きではなく、ブランドや商品の魅力が無かったからかもしれない。とも思っています。
もちろん、自分の接客スキルは高く無かったですし、接客に向いていないと自覚しています。
でも、僕が辞めた後の数ヶ月後にショップやブランドは無くなり会社も倒産していました。
それなりに大きな会社でしたが、あっさりと倒産していた状態からすると、相当商品が売れていなかったのだと思います。
なので、ショップで売れない原因として自分の接客のスキルの低さだけでなく、商品やブランド自体の魅力の無さもあったのではないかと感じています。
プロのショップスタッフは売れない物でも売ってこそプロ。
なんて表現したりもしますが、やっぱり売れないものは売れないんです。
よくよく考えてみると同じショップで働いていた僕の同期も全くノルマを達成していなかったし、他のショップのスタッフも売上は少なっかった。
なので、今ショップスタッフとして働いている方で、ノルマが達成できない人や売上に苦しんでいる人。
それはあなたの接客のスキルの問題ではなく、扱っているブランドや商品が原因かもしれませんよ。
アパレル業界は販売スタッフが全てではない
ショップスタッフを辞めた後はどうしたか?
僕は転職活動の末、海外ブランドを扱う輸入代理店にて働くことになりました。
そこでは展示会などでバイヤーさんに向けて接客をすることがあるものの、デスクワークの比率も高く接客に向いてない僕でも仕事ができる場所でした。
そのままいろいろな繋がりもあり、現在は個人でメディアの運営者や日本ブランドの海外セールスを行うエージェント業務をこなしています。
そう!ファッション業界の仕事って大半はショップ店員だというイメージがありますが、実はいろいろな仕事があるんです。
バイヤーやプレス、デザイナーなど人気のある仕事でなくても輸入代理店の営業職、生産管理などデスクワーク中心の仕事もたくさんあります。
「自分は接客に向いていないかも、、、」なんて考えてている方は、視野を広く持って自分の活躍できそうな新しい場所を見つけることが重要なのでは?とも思います。
不向きなこと、やりたくない苦手な仕事こそ辞めてしまいましょう。
僕はショップでの接客ではダメダメでしたが、転職などで違う種類の仕事を率先して行うことで、キャリアアップが実現したと思っていますよ。
今、接客向いてないと思っている方へ
たぶん、意外にも結構たくさんの人が「自分は接客には向いていない、、、」と思いながら販売スタッフを続けていると思うんです。
接客が苦手だと思っていても、転職することが怖い。または仕事を辞めて転職をするお金の余裕はない。
なんて理由でイヤイヤ働いている方もいるのではないでしょうか?
そんな方には、販売スタッフを10ヶ月で見切りをつけた僕から伝えたいです。
それが、さっさと転職しろ!
ということ。
自分で接客が向いていないと感じなるなら、もっと違う活躍の場を求めてみましょうよ!
どうせなら自分が向いている仕事で伸び伸びと役に立てるように環境を変えましょうよ!
働きながら次の転職先を決めることだってできる
現在、アパレルのショップスタッフとして働いている方で、僕と同じように接客が向いていないと感じている方。
そんな悩みを抱える方に向けてオススメしたいのは「転職をすること」です。
でも転職って不安ですよね?
当時の僕も「新しい転職先が見つからずに収入がナシになったらどうしよう。。。」なんて悩んでいました。
でもそんな悩みは根本的に間違っていて、転職活動って働きながらできるんです!
働きながら転職ができることを知っているのと知らないのとでは全然違います。
働きながら転職活動を続けていれば、とりあえずは今の職場からの給料で生活できますよね。
新しい転職先が見つかったら「辞めます!」と伝えればいいんです。
転職活動として、このやり方は普通。
なので新しい転職先でも今の職場を辞めるまでの引き継ぎ期間を待ってくれます。
なので、今働いている会社を続けながら転職活動で新しい職場を狙いましょう!
生産管理や営業、OEMの仕事など、接客が向いていなくても活躍できるファッションの仕事はたくさんありますよ!
転職エージェントを利用しまくる!
そんな働きながらの転職活動。
結構大変そうですよね?働きながらも転職先を探したり、面接を受けたり、、、。いろいろやることが増えます。
だからこそ完全無料で使える転職エージェントに頼りましょう!
転職エージェントはあなたの転職活動をサポート。
転職先をいろいろと紹介してくれます。
そして無料!転職エージェントは人材を紹介した企業側からの紹介料を受け取ることで成り立っています。
なので転職活動をする人は全て無料!これは利用する価値ありです。
後ほど紹介しますが、僕が実際に利用していたのはクリーデンスという転職エージェントです。
毎日メールでいろいろと求人情報を送って来てくれて、僕がやることは「希望する?しない?」を返事するだけ。
自分の希望を先に伝えておけば、自分で転職先を探す必要もなくオススメの求人情報を集めてくれるんです。
これから働きながら転職活動をする!
という人は絶対に利用すると便利なのが転職エージェント。
いろいろとワガママも聞いてくれるので、頼りになりますよ。
面接のスケジュールなどの段取りも転職エージェント側がやってくれるのですが、かなりワガママを言って日程を変更してもらってたなぁ、、と当時はかなり無理を聞いてもらってましたよ。
ついでにアパレル業界でオススメの転職エージェントも紹介しておきましょう!
定番の「クリーデンス」
僕も利用して、かなりお世話になった転職エージェントがクリーデンス。
全国のアパレル業界の求人はこのクリーデンスに集まると感じるぐらいの豊富な求人情報を抱えています。
面談したその日のいろいろと希望に合いそうな求人情報を持って来てくれたりする信頼できるエージェントです。
しっかりと転職サポートしてくれて「無料でいいの?」というぐらいお世話になりました。
自力で転職活動をする方でも、情報収集源として登録しておくといいと思いますよ!
個人的に強く思うのは「アパレル業界で転職するならクリーデンスは登録しとけ!」とオススメしてます。
関連記事: 僕がユナイテッドアローズの中途採用の面接を受けた口コミのエピソード【結果は落ちた?受かった?】
都内の転職なら「ファッショーネ」
ファッショーネもアパレル業界に特化した転職エージェントです。
特に女性に人気で、都内を中心とした求人情報を専門に扱っています。
このファッショーネの良いところは、非公開求人をたくさん扱っているところ。
非公開なので、自力で求人情報を探しても決して見つからないであろう注目の求人情報を教えてくれたりします。
ブランドやショップって、ブランドイメージを大切にするために求人情報も非公開で行ったりするんです。
そんな情報がファッショーネに集まっていると考えると登録しておく価値ありですよね。
先ほどのクリーデンスと合わせてファッショーネにも登録しておけば、かなりの求人情報はカバーできるはず。
上記2つの転職エージェントは転職活動の味方となってくれるでしょう。もちろん無料です。
関連記事: 【転職成功法】アパレル業界は非公開求人をモノにすること!
向いていない仕事を続けるのか?
僕は自分が接客に向いていないと気づいて、すぐに転職。
今では自分でメディアを持つ仕事や、日本ブランドの海外セールスとして仕事を行っています。
もし、当時のまま向いていない接客を頑張っていたら、、、。
それなりにスキルは向上したかもしれませんが、決して毎日楽しく仕事はできなかったと思います。
好きで始めたファッション業界の仕事なので、毎日楽しく仕事がしたいですよね!
なので同じように接客に向いていないと悩んでいる人は、まずは転職活動から始めましょう!
接客をしなくても活躍できるアパレルの仕事はいっぱいありますよ!
1年後、5年後どんな仕事で活躍したいですか?
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ライター:高嶋一行(Kazuyuki Takashima)
tokyosamplesale.com運営者。
現在、ロンドンファッションウィークを中心としたファッション取材記事を執筆しています。
ロンドンコレクションでは累計200以上の会場に足を運んだ経験あり。
ファッション業界の働き方の提案やロンドンファッションについてご紹介しています。
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