「ファッションバイヤーになるには?」どうすればいいのか。
入れ替わりの激しいファッション業界なら、「転職したい」と思っている方や「もっとキャリアップしたい」と考えている方も多いはず。
その延長線上にファッションバイヤーという職業に憧れている方も多いでしょう。
そこで、アパレル業界での転職に関するポイントを事前に頭に入れておきましょう。
失敗しないファッション業界の転職は、情報収集が大切です。
今回は、人気のファッションバイヤーになるための具体的な方法などをご紹介します。
ファッション業界で転職を考えている方へ
まず最初にファッション業界で転職を考えている方へ。
この記事を読んでくれている方の中でファッション業界で働いている方。そして転職を考えている方。
そんな方に最初に伝えたいことは、転職活動は思い立った時がキッカケです。
仕事が辛い、職場に馴染めない、本当は働きたいブランドやショップがあるけれど我慢している。
そんな中で「転職したいなぁ」と思ったら?そのタイミングこそ大切にしてくだい。
転職エージェントなどを使えば働きながら転職活動はできます。
ということは面接を受けて不採用でも今の会社で働き続けることができるんです。
ほとんどリスク無しで新しい職場を探す方法こそ、働きながら転職活動をすること。
全て無料で利用できる転職エージェントをうまく使えば希望に近い転職ができるはず。
僕がアパレル業界の転職で実際に利用してお世話になったのは「クリーデンス」です。
担当者さんがしっかりと情報を共有してくれるので、働きながらの転職活動に強い味方だと思います。
「ファッションバイヤー」それはアパレル業界で憧れの職種!
ファッションの仕事をしているとよくやりたい仕事としての希望が出る人気ポジションがあります。
それはデザイナーでもパタンナーでもなく
バイヤーです。
国内はもちろん、世界のファッションブランドの買い付けのために国内外を飛び回る。
そして、たくさんの展示会やショールームで最新のコレクションをチェックしながら買い付けるアイテムを決める。
バイヤーとはバイイングが仕事であり、セレクトショップに並べる商品を決める重要な役割です。
ハイブランドを扱うセレクトショップであれば、ロンドンコレクションやパリコレクションなどにも出向く。
まさにファッション好きならやってみたい仕事。
そしてセレブの雰囲気がする華やかな仕事です。
ですが、
「でもバイヤーって限られた人にしかできない仕事、、、」
「バイヤーになりたいけれど自分には無理かも、、、」
なんて悲観的に考えていませんか?
もちろんプロ野球選手やアイドルになろうと思えば狭き門です。
でもバイヤーであれば、あなにもなれる可能性は十分にあります。
重要なのは「バイヤーになりたい情熱」と「バイヤーになるための方法」です。
それならどうすればファッションバイヤーになれるのか?
ここからはファッション業界の転職の際にバイヤーになるための方法をご紹介します。
バイヤーになるには「3つの方法がある!」
ファッションバイヤーになりなたい!バイヤーになるにはどうすればいいのか。
そう思った時に、まずはファッションバイヤーには大きく分けて3つの種類のバイヤーが存在することを頭に入れておきましょう。
それが
②個店オーナーショップのバイヤー
③自分でショップを立ち上げたバイヤー
以上の3つです。
それではそれぞれの特徴を1つ1つ解説していきます。
①セレクトショップや百貨店のファッションバイヤー
これがみなさんが一般的にイメージするファッションバイヤー像です。
大きな企業や大手のセレクトショップ、有名百貨店には数人のバイヤーを抱えており、それぞれのバイヤーが世界中を飛び回ります。
彼らバイヤーの目にとまったブランドや商品が実際にショップに並ぶこととなります。
大手セレクトショップのバイヤーは取り扱いのブランド数も多く、とにかく規模の大きな仕事となります。
全国にショップを展開しているならそれだけたくさんのブランドを集め、たくさんの数量を発注することは当たり前。
バイヤー自身がバイイングで使う予算の金額も億単位となるともあります。
さらに日本国内はもちろん、パリやロンドン・ミラノ・ニューヨークなどのファッションウィーク期間中には様々な展示会へ足を運び、旬なブランドや新しい商品をリサーチ。
実際に気に入った商品やブランドなど、お店に並べたいアイテムをオーダーしていく。という仕事です。
この種のファッションバイヤーはまさに絵に描いたような憧れの職業。
ただ、大手のセレクトショップになればバイヤーも複数のチームで動くことになります。
複数のバイヤーやMD(マーチャンダザー)と呼ばれる商品展開を考える人などがチームメンバーとなることが一般的です。
そのため、買い付けブランドなどを決める際は、チームでミーティング。メンバーで話し合いながら決めることがほとんど。
買い付けブランドの決め方の基準としては、セレクトショップのイメージや価格帯に合った商品を選ぶことになります。
決して「自分が好きだから」といった個人的な気持ちで買い付けを行えるとは限らず、全ての決定権はバイヤーチーム全体。
もしくはチーフバイヤーにあります。
また商品の消化率といって、仕入れに対してどれくらいの在庫が残っているのかという割合をチェック。
お店での売れ行きを確認し次回の仕入れを継続するかを判断するなど、データを元に買い付けるブランドを決めることもあります。
まるでID野球のような方法で買い付けブランドを決めていたりもします。
このセレクトショップや百貨店バイヤーを簡単にまとめると「チーム全員で動くエリート集団」といったところ。
②オーナー経営のショップのファッションバイヤー
こちらは地方の小さなセレクトショップなどに多く、オーナーが経営するショップに在籍するファッションバイヤーです。
もちろんオーナー自らがバイイングすることもあれば、そのお店で働いているスタッフの方が買い付けを行うこともあります。
なのでバイヤーといってもショップによってスタイルは様々。
オーナー自らがバイヤーの場合は「店長兼バイヤー」といったところ。ショップスタッフがバイヤーも担当するなら「販売スタッフ兼バイヤー」と呼べますね。
もちろん1人で経営しているセレクトショップなら、オーナーも店長もバイヤーも全て自分で行う人もたくさんいますよ!
オーナー経営のショップであれば、バイヤーだけ専門に仕事をしている方は少なく、ショップでお店に立ちながらもバイヤーを兼任されている方がほとんどです。
買い付けの方法は大手セレクトショップのバイヤーと同じですが、チームを組んで行うのではありません。
ある程度はバイヤー個人の判断で買い付けブランドを決めることができるなど大きな特徴です。
さらにバイヤー自身が個人的に好きなブランドなども取り入れやすいことも特徴です。
自分の店で売れ行きが少し悪いブランドがあっても、そのブランドがバイヤーの好みであれば継続的に買い付けられていることもあります。
また、ショップスタッフとバイヤーを兼任する方なら、お店でお客さんと接することでお客さんの好みや「欲しいであろう商品」もわかりやすい。
お客さん目線でブランドの買い付けが行えるメリットがあります。
もちろん1人でショップの全てを行っている経営者なら、バイイングに関しても全て自分に決定権があるので自分の判断で自由に買い付けを行うことができます。
自由に選べるということこそ、ファッションバイヤーとして醍醐味でもありますよね。
自分のショップが持つこだわり。さらにオーナーやスタッフの好みなども実際にブランドや商品を選ぶ際に反映されやすく、選ぶ自由度の高い仕事です。
③自分でショップを立ち上げたファッションバイヤー
カテゴリー的には「オーナー経営のショップのバイヤー」ですが、バイヤーになりたいと考えている方の近道が自分でショップを構えることです。
そうすれば自分の好きなブランドやアイテムをバイイングし、ショップに並べることで理想的な空間を作ることができます。
お店は「自分の空間」でありすべてが自由。
バイイングチームで動くこともなく、オーナーからの指示を受けることもない。
自分がいいと思ったブランドや商品をバイイングできることが最大のメリットでしょう。
このように、上記で紹介したバイヤーの種類は3つあります。
次はさらに詳しく、1つ1つのバイヤーの特徴やメリット・デメリット、バイヤーになる方法を解説していきましょう。
大手セレクトショップからバイヤーのチャンスを狙う
一つめの「セレクトショップや百貨店のバイヤー」ですが、まさにバイヤーになりたい方が憧れる業務であるので、人気であり競争率は高いです。
そのため、まずはショップスタッフのポジションから大手セレクトショップや百貨店の会社に入社することが近道といえます。
バイヤー職は、外部から募集されることもありますが、同じようにショップスタッフの中から抜擢されることも多いです。
そのため、ショップスタッフとして結果を出しながら、本社スタッフの方とも親交を深めることが大切です。
さらに、バイヤーになりたい気持ちを常にアピールしましょう。
そうすることで、ポジションに空きが出た時点でバイヤーとして声をかけてもらえることや、アシスタントバイヤーから始めさせてもらえることがあります。
大手のセレクトショップの求人は、それぞれのホームページでの採用情報をチェックするか、転職サイトで情報を得るようにしましょう。
ファッション業界の求人に特化したサービスであれば、「ファッショーネ」や「クリーデンス」がオススメです。
バイヤーの求人から一般では手に入らない非公開の求人が集まる場所としても見逃せないサービス。すべて無料なので、思う存分活用しましょう。
アパレルの小売に特化した転職サービス「ミデア」
小売業界にも特化した転職サポートを行っている転職エージェント。
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クリーデンスだけでは心細いという方は「ミデア」にも登録しておくと、どちらからも求人が紹介してもらえるので安心です。
担当者による手厚いサポートも人気。
全国規模で多数のファッションバイヤー求人も集まる「クリーデンス」
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とにかく大手から中小企業まで様々なファッション業界の求人がここに集まってきます。
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↓こんな記事も書いています。
【アパレル業界の転職を実話で】僕がユナイテッドアローズの面接を受けたエピソード
上記2つが代表的な転職サービスでしょう。
魅力はセレクトショップやハイブランドなどの普段の求人サイトでは目にしない情報が集まっていることです。
まずはここから情報を集めてエントリーしてみましょう。
大手や百貨店のセレクトショップのバイヤーの特徴としては、
メリット:
・買い付け予算が多く、たくさんのブランドやアイテムなど選択肢が多い。
・海外出張も実現できる。
・キャリアアップに最適な仕事内容と企業。
デメリット:
・ボジションの競争率が高い。
・買い付けを行うミーティングが多く、自分の意見が通らないことも多い。
・結果重視で売れるかどうかのプレッシャーがある。
などがあります。
オーナー経営のショップで学ぶ
二つめの「オーナー経営のショップのバイヤー」ですが、これが比較的バイヤーになりやすい方法でもあります。
都内や地方に関わらず、オーナー経営のセレクトショップはたくさんあります。
ここで働くことによってバイヤーとしての仕事も任せてもらえるようになる可能性があります。
展示会やショールーム周りでは、オーナーやバイイング担当の方についていくことで基本を学び、将来的に買い付けを行えるようにスキルアップを行うことができます。
小さなショップであればスタッフも少人数なので、バイヤーだけではなく接客なども行う兼業のバイヤーがほとんどです。
魅力としては、自分の好きなブランドやお客さんに提案したいアイテムがあれば、ショップの雰囲気にあっていれば買い付けを行うことができるなど、自由度の高いバイイングができることです。
さらに大手のセレクトショップなどとは違い、競争率も高くないので比較的バイヤーになれるチャンスはあります。
お気に入りのオーナー経営のショップがあれば、新しいスタッフの募集がされていないか問い合わせをしてみましょう。
リクナビNEXTにも載っていないスタッフ募集が見つかる可能性があります。
オーナー経営のショップのバイヤーの特徴としては、
メリット:
・自分の思い入れのあるブランドやアイテムを買い付けできる。
・オーナーと展示会などをまわることで、バイイングのスキルを身につけることができる。
・バイヤーになる競争率が低く、スタッフとして頑張ればバイヤーとして任せてもらえやすい。
デメリット:
・ショップの買い付け予算も規模も小さいので、買い付けできるブランドや量が限られている。
・接客をしながらもバイヤーの仕事もするので、仕事が忙しくなる。
・海外出張が必ずできる訳ではない。
などが考えられます。
自分でショップを立ち上げる
最後にご紹介する「自分でショップを立ち上げたバイヤー」が、一番すぐにバイヤーになることができる方法です。
自分のセレクトショップを作り、そこで商品を売ることでバイイングなどの全ての業務を行うことができます。
もちろん初期費用が必要となりますが、現在では、オンラインショップなども比較的簡単に始めることができます。
実店舗を持たないで、オンラインショップだけで運営をしているセレクトショップも数多くあります。
代表的なサービスが、BASEで、無料で1時間もあれば自分のオンラインショップを作ることができます。
そのため、誰でも簡単に自分でショップを立ち上げることができ、昔よりもハードルは下がっています。
どうしてもバイヤーになりたい方なら、将来的にも自分のショップを持つことも視野に入れてみましょう。
自分でショップを立ち上げたバイヤーの特徴としては、
メリット:
・すぐにバイヤーになることができる。
・全てが自由に買い付けから経営まで行える。
・昔よりもセレクトショップを始めるハードルが下がっている。
デメリット:
・初期費用がかかる(BASEのオンラインショップなら無料)。
・すべての業務と雑務を自分で行う必要がある。
・売り上げがすぐに上がる保証がない。
上記の内容となるでしょう。
なりたいを叶えるなら、まずは転職エージェントから情報収集
ここまで、ファッション業界に転職したい!ファッションバイヤーになりたい!という方へ向けたコツやポイントをご紹介しましたが、一番の有効的な方法は、情報をしっかり集めることです。
特にファッション業界は非公開求人も多く、転職エージェントに相談すれば豊富な求人情報をもらうことができます。
さらに、働きながら転職活動ができるなど、負担が少ないことも魅力です。
まずは、複数のファッションに特化した転職サイト、転職エージェントに登録し最新の情報を手に入れましょう。
特にファッション業界で人気のある転職サイトは、
販売スタッフの方で転職活動をするなら登録をオススメします。
小売業界に強い求人情報と手厚いサポートが魅力です。
↓こんな記事も書いています。
【転職成功法】アパレル業界は非公開求人をモノにすること!
全国規模で多数のアパレル求人が集まる転職サービス。
ファッショーネと合わせて2つのサイトから求人情報を集める転職活動が一般的。
こちらも合わせて登録しておきましょう。
↓こんな記事も書いています。
【アパレル転職のコツ】理想に近い転職を成功させる方法
この2つのサイトはバイヤーの求人集めの手段としても抑えておきましょう。
ファッションバイヤーの求人情報!随時更新中!
バイヤーの求人は非公開求人が多いですが、公開求人も探せばあります!
バイヤーとして転職したい方、バイヤーになりたい方は、求人情報こそが集めるべきインフォメーションでしょう。
なので、当サイトでも公開されているバイヤー求人の情報を公開しています。
一覧のリンクはこちら。
バイヤーになりたい。
バイヤーになるにはどうすればいいのか。
そう思っている方は、今日からバイヤーになる準備を始めましょう。
バイヤーの仕事に就くことはきっと実現するはず。
実現に向けて、上記のできることを1つ1つトライしてみましょう。
最初の1歩が肝心です!
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ライター:高嶋一行(Kazuyuki Takashima)
tokyosamplesale.com運営者。
現在、ロンドンファッションウィークを中心としたファッション取材記事を執筆しています。
ロンドンコレクションでは累計200以上の会場に足を運んだ経験あり。
ファッション業界の働き方の提案やロンドンファッションについてご紹介しています。
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