当サイト「tokyosamplesale.com」の運営者である高嶋一行(@tokyosamplesale)です。
実は仕事でロンドンコレクションに毎シーズン参加するなど、ファッションショーの会場に200回以上は行ったことがあります。
なので今回「ファッションショーって、なんであんなに意味不明なの?」という素朴な疑問に答えます!
ファッションショーの服ってなぜ奇抜なの??
東京をはじめ、ロンドンやパリ、ニューヨークやミラノで行われるコレクションと呼ばれるファッションショー。
年に2回行われる新しいファッションが発表される場所であり、ニュースで「次のトレンド」などで取り上げらることで、ぼんやりとその存在を知っている人も多いはず。
でも、実際にファッションショーって何の意味があるの?
なぜ奇抜なファッションばかりなの?
と言った疑問が出てくることも。
だって、どう考えても普段の生活で着れそうにない服が登場しますよね。
そこで、ロンドンファッションウィークを取材を毎シーズン行っており、すでに100を超えるファッションショーに参加した僕が解説します。
ここでは実際に撮った写真と共に、素朴な疑問を解決していきましょう。
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そもそもファッションショーを行う意味があるのか?
まずはこれ、「そもそもファッションショーをする意味があるのかどうか?」という疑問。
ファッションショーって、簡単に言えばモデルが服を着て歩くだけですからねぇ。
ファッションに興味がない人なら「何が面白いの?」と理解できないでしょう。
その気持ち、わかります。
では早速、ファッションショーに関する「ぶっちゃけ発言」を行いたいと思います。
実は、それほど面白くないファッションショー
と、バッサリ言い切ってしまいますが、本当にモデルが歩いているだけですから。
新しいシーズンの最新作の服を着て、モデルが長いランウェイステージを歩く。
それを観客は見る。
、、、それ以上でも以下でもない。
そして時間も10数分で終わります。
わざわざ足を運んでも、20分もかからない程度で終わります。
待ち時間の方がはるかに長いです。
ひどい時は30分ぐらい開始が遅れて待たされますから。
なので特にファッションの仕事をしていない方や、ファッションショーを行うブランドが好きではない方には全く面白さはありません。
ただし、中には最新の技術を使ったパフォーマンスや、服を変形させるなどの「見ている方も楽しい」演出をするショーもあります。
ANREALAGE(アンレアレイジ)
日本では話題のアンレアレイジ。
本当にワクワクするショーが得意なブランド。
カメラのフラッシュに反射する服や、カメラフィルムのように、光に反応する服などを発表しています。
とにかくファッションショーにエンターテインメント性を持たせたブランドとして、見ていて楽しい。
ファッションに興味がない人でも「どうなってるの?」「すごーい!」と感じますよね。
あとは、、、海外では、VIKTOR & ROLF(ヴィクター&ロルフ)やHussein Chalayan(フセインチャラヤン)が面白いファッションショーを行っています。
これらのブランドなら、ファッションに興味がなくても楽しめるはず、、、です。
VIKTOR&ROLF(ヴィクター&ロルフ)
VIKTOR&ROLF(ヴィクター&ロルフ)も昔からパフォーマンス性の高いショーを行います。
デザイナーである二人が、ショー会場に出てきて、何やら仕掛けをゴソゴソと行うところが面白い。
しかもしっかりとアートな作品になっている。
そうだ!現代アートとして見ることもできるブランドですよ。
昔の古いコレクションショーと、比較的新しいショーの映像です。
どちらも最後まで気になって見てしまう。
こんなショーなら、退屈しないでしょう?
Hussein Chalayan(フセインチャラヤン)
Hussein Chalayan(フセインチャラヤン)はどちらかというと理系のデザイナーという感じ。
電動仕掛けになっていたり、精密な設計で服にサプライズを付け加えています。
どちらも、「おっ!」という驚きがあるショーです。
僕もデザイン学校の学生の時に映像を見て、影響を受けました。
まさに自由にファッションを楽しんでいる感じがしますよね。
服を見たければ、展示会で見ることができる
ファッションショーではモデルが服を着用、スタスタを歩いていく。
観客は目に焼き付けるように隅々までチェック。写真を撮っている方も多いです。
ですが、、、そんな短時間で数十着の服をチェックできるわけがない。
なので、、、ファッションショー後に展示会で服をゆっくり見ることができる。
もちろん、ファッションショーではモデルが歩くことで服の動きなどを見ることができますが、それにこだわらないならファッションショーに行く必要がないかも。
ちゃんと展示会で服を隅々まで見ることができますから。
さらに海外ブランドであっても、日本にエージェントがある場合は日本でも展示会を行っているのでそこでサンプルを見ることができます。
わざわざ海外のファッションショーに時間とお金をかけて行く必要はないということ。
「服を見せる」ことが目的のファッションショーですが、「服を見る」という目的であればファッションショーに行く必要はなく展示会で十分。。。という答えになります。
もちろん、ランウェイショーではモデルが着て歩く服を見ることで、着用時のシルエットが分かりやすいという利点はありますよ。
でも、展示会でも営業のスタッフやモデルにお願いしたら着用してくれますからね。そこでチェックできます。
はっきり言って、費用の無駄使い
と、ここまで言う必要はないですが、無駄使いと言えば無駄使いかも。ということで。
と言うのも、ファッションショーを開催しようとするとかなりのお金がかかるんですよ。
ざっくりとまとめると、会場代、モデル代、スタッフ代、ヘアメイク代、招待状代、演出代、、、それらを段取りする雑務も膨れ上がります。
さらに、東京コレクションやロンドンコレクションなどの公式スケジュールとして参加するなら、その費用。
少なくても数百万〜数千万円かかることになります。
ファッションショーが行われる、わずが15〜20分のために。
もちろんファッションショーを行うことによりブランドに注目が集まり話題となる。
バイヤーやVIPな顧客に対してアピールできる。
そんなメリットはありますが、ちょっと現代的に見れば大掛かり過ぎな感じもします。
今ならネットの販促の方が効果あるかも。
まさに、「無駄使いした贅沢なイベント」といったところ。
ファッションショーを行うような比較的値段が高いブランドは、それだけファッションショーに対してお金を使っています。
その費用が1つ1つの商品にプラスされている、、、とも考えられますよね。
ただ、ファッションショーを行うことでブランドイメージを高めることができるので、効果的といえば効果的ですが、、、。
なぜ?誰が着るの?奇抜な服ばかりのショー
そして、もうひとつの素朴な疑問。
なぜファッションショーでは普段では着れないような奇抜な服ばかりなのか?
誰が買うの?誰が着るの?普通の服はないの?
確かにそう思ってしまいますね。
ファッションショーに出てくる服って、日常で着る普段の服とは違いますから。
でも、なんでそんな奇抜な服を登場させるんでしょう?
ブランドとしての提案や方向性を示すため
ファッションショーを行う意味。
もちろん新しい服を発表するためですが、「ブランドとしての方向性」を示すためでもあります。
「うちのブランドは次回からこんなスタイルを提案しますよ!」
「次はこんな服を流行らしたい!」
といった感じに。
それをわかりやすく表現するために登場するのが結果的に奇抜な服であるということ。
アピールするために「極端に特徴的な服」が必要になるわけです。
もちろんショーで印象づけるだけでなく、実際にアーティストやミュージシャンが購入し着用することもあります。
奇抜な服はステージ映えしますからね。
有名人が先駆者的に新しいブランドを取り入れて一般のオシャレな人に広がるというムーブメントもよく起こります。
その代表的な例が「マドンナ」。
JEAN PAUL GAULTIER(ジャンポール ゴルチエ)が下着ばかりのファッションショーを行ったことで話題になったシーズンがありました。
ショーに関しては賛否が分かれる中、あのマドンナが自分のステージでゴルチエの下着を採用。
みんなが一気に注目することになります。
ここから下着ルックが広まって、見せる下着が定着したことは有名な話です。
このように、社会現象を狙ったり、伝えたいメッセージを極端に表ために奇抜なファッションショーが必要となるワケ。
車のモデルショーも、量産されない近未来な車が発表されるでしょう。あれと似た感じかな。
↓こんな記事も書いています。
【ファッションショーに乱入者!】ロンドンファッションウィークで抗議する女性を激写したよ
あくまで「ショー」!見せるためにやってます
こんな奇抜なファッションショーで、誰が着るの?
というか、誰が買うの?
と感じると想いますが、ブランドとしての答えは、「別に売れなくてもいい」です。
これらはあくまでショーとして見せるため。
ショーを見て、ブランドの特徴や今後の提案したいスタイルが「伝わればいい」という狙いです。
より特定の人へ深く印象的に。
よりたくさんの人の目に止まるように。
そう考えると奇抜なデザインがいいわけです。
その方が、よりたくさんのメディアにも取り上げられるので。
もちろん、ファッション好きやショーを行うブランドが好きなら、そんな奇抜なデザインでも購入する人はいますが、ごく少数なはず。
ロンドンファッションウィークでコレクションを発表するGareth Pugh(ガレス ピュー)だって、デザイナー自身が「売れなくてもいい」的な発言をしてますからね。
↓こんな記事も書いています。
【ロンドンコレクションブランド】Gareth Pugh(ガレス ピュー)は日本の新庄剛志である
実際は?ちゃんと着られる服も作っています
じゃーどうやって服を売っているの??
と心配になるかもしれませんが、もちろん普段に着られる服も作っています。
奇抜なデザインで興味を持ってもらい、「これなら着られるかも」といった商品が用意されています。
奇抜な服が100とすれば、そこから20%くらいの奇抜さに加減したデザインの服などがセールス用に作られていたりします。
この加減された日常でも着こなせるデザインこそ、ちゃんと一般のオシャレさんでも着られるアイテムであり、オシャレに見える服でもあります。
実はファッションのショップで言われている黄金比があり、それが「20:80」という割合です。
これは、「奇抜なファッションアイテム」と「着やすいベーシックなデザインに加減したアイテム」の割合。
奇抜で目立つアイテムをショップの20%ほど扱い、残り80%を比較的万人受けするアイテムを揃えることが理想と言われています。
そうすることで、奇抜なアイテムに興味を持った人が、自分でも取り入れやすいアイテムを手にとることに。
もちろん、奇抜なデザインアイテムを購入する方もいるので、20%くらいは取り扱いをすることが理想ということ。
また、ショップのディスプレイなどは、ファッションショーで発表された奇抜なデザインが活かされる場所でもあります。
このように、ステージ映えする奇抜なデザインと、実際にセールスをする一般アイテムの両方が用意されているということです。
じゃーファッションショーは何が楽しいの?
と、ここまで、素朴な疑問をクリアにしたところで、ファッションショーの楽しみ方や取材をする意味について考えてみましょう。
ファッション好きなら無条件に楽しめるファッションショーですが、一体何が楽しいのか?
たくさんのセレブが集まるファッションショーの楽しみ方は以下の通りでしょう。
会場で味わうVIP感やプレミア感
一番の楽しみというか、会場に集まる人達が感じる一番の楽しさは「プレミア感」だと想います。
招待状を持った人しか参加できないイベントであり、それが人気ブランドであればあるほど高鳴る特別感。
ファッションやデザインがわからなくても、知っているかのようにファッションショーを見るだけで、まさに「セレブ」。
そんなVIP感が味わえるのがファッションショーの魅力です。
また、誰よりも先に最新コレクションを見ることができる優越感も醍醐味。
この世間一般よりも先の「フライングゲット感」がファッションショーにはあります。
ドレスアップしたファッション好きの集まる雰囲気
ファッションショーでの楽しみ方にもう一つ、それがファッション好きが集まる場所であることです。
会場に集まるのはとにかく自分なりのオシャレに身を包んだ人達。
ゴージャスに着こなす人もいれば、個性的はファッションで現れ流人も。
ファッションショーの会場周りでは、こういったオシャレをして目立った人達にスポットライトが当たることも面白いところ。
ルールは無用の、目立ったもの勝ち。
オシャレに着飾れば、シャッターフラッシュの嵐を浴びることができます。
ファッションショーは10数分で終わってしまうので、どちらかと言うとこちらのオシャレな人達のスナップ写真がメインだったりします。
僕を含めて、たくさんのカメラマンがスタンバイしてますからねぇ。
服好きなら大切「なんか楽しい」
最後にこの曖昧な理由ですが、とにかく「なんか楽しい」が参加者の気持ちにあるはず。
デザイナーであれば、ロンドンやパリのコレクションでファッションショーをしたいと言う目標で頑張ってきた人も多いはず。
またメディア関係であれば、ファッションショーの取材が楽しいと感じる人も多いです。
バイヤーとなれば、海外を飛び回りブランドアイテムを買い付けする仕事内容は憧れの的。
このように、「なんとなく楽しい」も結構重要なファッションショーの存在する理由だったりします。
僕自身も新しいコレクションを一番に見ることができ、ファッションショーというライブ感が楽しい。と思っています。
やっぱりファッション好きとして、ワクワクする場所がファッションショーということ。
オシャレに興味がある方なら、一度は経験して欲しいイベントですよ。
あと、ファッションショーやパリコレなどに興味がある方は、このマンガもオススメ。
ストーリーはパリコレを目指すモデルが主人公なんですが、ファッションショーの裏側などがリアルに描かれています。
ファッションに興味がある方なら読んでおくべき本だと思いますよ。
そんなファッション業界で働きたい!
この記事を最後まで読んでくれているということはファッションに興味があるという証。
ファッションの中でもラグジュアリーブランドが集まり、世界中から注目される舞台がファッションショーです。
ここでは「意味がない」と説明しましたが、実際にファッションショーの会場に足を運ぶと感じることができるライブ感はワクワクしますよ。
それにVIPな気分も味わわせてくれます。
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ファッションショーの会場で会いましょう
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そして、どこかファッションショーの会場でお会いできるといいですね!
関連記事: 【ライバルには教えたくない】アパレル業界の転職で登録しておきたいサービス一覧
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ライター:高嶋一行(Kazuyuki Takashima)
tokyosamplesale.com運営者。
現在、ロンドンファッションウィークを中心としたファッション取材記事を執筆しています。
ロンドンコレクションでは累計200以上の会場に足を運んだ経験あり。
ファッション業界の働き方の提案やロンドンファッションについてご紹介しています。
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