ファッション業界のインターンって??
当サイト「tokyosamplesale.com」の運営者である高嶋一行(@tokyosamplesale)です。
今回はファッション業界のインターンシップの話。
学生が就職活動の一環で行うインターンという制度。
もちろんファッション業界にもインターンという制度があります!
ちょうどファッションを題材にしたマンガ「ランウェイで笑って」の9巻にて主人公がインターンとしてファッションブランドのアトリエで働くシーンが描かれていますね。
個人的な感覚ですが「一般的なインターン」と「ファッション業界のインターン」ってちょっと違うような気がするんです。
もちろん、どちらも学生の間に現場で働くことができる貴重な機会です。
でも一般的なインターンって、その企業で就職するための”お試し期間”のようなイメージのような気がします。
それとは違い、ファッション業界のインターンはどちらかと言うと”現場の仕事を経験させてもらう”という事にフォーカスされている感じ。
「将来は自分のブランドを持ちたい!」
「デザイナーになりたい!」
そんな人たちがインターンとしてデザイナーズブランドやアパレル企業にインターンとして参加している感じが強いのかなぁと思います。
この「ランウェイで笑って」の漫画でもデザイナーズブランドで作業が頑張る学生が描かれていますからね。
海外の方がファッションのインターン文化は根付いている
僕自身がファッション業界のインターンをロンドンでした経験したことがないので、統計を見たわけでも調べたわけでもありません。
なので肌感覚での意見なのですが、
「海外の方が日本よりファッション業界のインターン制度が整っている」と思っています。
ヨーロッパや特にロンドンをベースにしているブランドであれば、数人はインターンを採用しているブランドはたくさんあるし、大学側もインターンに積極的に出るように促している様子。
僕がロンドンでインターンとして働いていた頃、同じ時期にインターンに来ていた学生に話を聞いたところ、
大学で少なくとも1年間はどこかでインターンを経験しないといけない。
という制度があるとか。
もう10年ほど前の話なのでルールが変わっているかもしれませんが、多分今でも同じルールなはず。
そうやってインターンに出るように大学が後押ししていることもあって、ロンドンのそれぞれのブランドにはたくさんのインターン生がいます。
日本ではこういう制度があるのでしょうか?
文化服装学院やファッションの専門学校でこういうルールのところってあまりないですよね。
そんな理由から海外の方が日本よりファッション業界のインターン制度が根付いているのでは?と感じました。
もちろん、日本でもインターンを受け入れているブランドやインターンをしている学生さんも増えているのでしょうけども。
僕のロンドンインターン経験談
「でもインターンって実際にどんなことするの?」
「一般的なインターンとファッション業界のインターンってやっぱり違うの??」
なんて疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。
なのでここからは僕がロンドンでファッションブランドのインターンを実際に経験した際の体験談をご紹介したいと思います。
簡単に経緯を話すと、、
日本でファッションの専門学校を卒業してから、ロンドンへ渡英。
そして約1年間、ロンドンファッションウィークに参加するファッションブランドでインターンを経験しました。
普通の大学生のインターンは半年区切りで入れ替わりするらしいのですが、僕はロンドンの大学には行っていなかったので、入れ替わりをすることもなく、1年間通してインターンをやらせて頂いていました。
大きいブランドではないですが、アットホームで居心地が良く、いろいろなことを経験させて頂きましたよ。
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給料は出るの?
基本、給料やアルバイト料が出ません。
そもそもインターンの定義が「ブランド側から現場を経験させて頂くこと」ですからね。
ブランド側は経験を提供。
インターン生は労働力を提供する。
といったウィンウィンの関係であることがインターンシップの条件です。
まぁ、お金のないブランドなどは、給料が発生しないインターン生にかなり責任重大な業務を任せたりしていたり。
ファッションの仕事とは言えないような雑務ばかりを任せていたり。
ちょっとインターン制度の枠を超えた働き方を行なっているブランドもあるのでインターン生は注意が必要です。
「おかしいことはおかしい」と感じ取る感覚は忘れないように。
ただ、せっかくだからインターン生に良い経験をしてもらおう!と仕事を任せてくれるブランドも多いので大丈夫かと思いますが。
給料はほとんどのところで発生しないはず。
交通費は出るところが多いのかな。
僕はインターンで働いていた際は交通費をもらっていました。
そして僕の場合、インターンとして働いて半年が経った頃から少しだけですがアルバイト料をもらえるようになりました。
金額からすると全然最低賃金以下でしたが、頑張って仕事をしていたことが認められたので素直に嬉しかったですよ。
なので、ファッション業界でインターンとして働くのであれば、基本給料はもらえないと思っておいた方がいいです。
その分、いろいろな現場での経験を吸収しましょう!
雰囲気はどんな感じ?
僕がインターンとして働いていたブランドの職場はすごくアットホームで雰囲気も良かったですよ。
9時に始まり18時に終わる。
仕事も生地の裁断やサンプル品の生地プリントなど、やりがいがある仕事を任せてもらっていました。
さすがにロンドンファッションウィークが近づいてくると残業をしたりしていましたが、インターン生は18時に帰ってOK。
ほんとホワイト企業。
昼食も天気が良ければ外でみんなで食べるようなゆったりとした感じが好きでした。
た・だ・し、、、
これもブランドによって違うようです。
インターン生に聞いたところ、他のインターン先ではピリピリした雰囲気の職場もあるようです。
インターン生に与える仕事がなくて、何もしないで待機していることも多かったり。
任された仕事をインターン生同士が取り合ったり。
インターン先にも当たりとハズレがあるようですね。
インターン生として仕事がなくて待機している時間って苦痛ですよね。
自分が必要とされていない感。そして居場所が無い気持ち。
想像しただけでもそんなインターン先はイヤですよ。。。
任せてもらえる仕事は?
僕がロンドンでインターンとして働いていた頃はいろいろな仕事を経験しましたよ。
・パタンナーが仕上げたパターンを工場用に複製する
・サンプル作成用に生地裁断
・サンプル生地のプリント
それにロンドンファッションウィークではバックステージでいろいろな雑務ができ、それはそれでワクワクしましたね。
憧れのランウェイショーに関われるんだ!と思った時は素直に嬉しかったです。
なので海外でファッションブランドのインターンを希望する方はぜひファッションウィークに参加しているブランドをオススメします。
貴重な経験をさせてもらえるはずです。
逆に華やかな仕事とは違い、地味な仕事もいろいろやりましたよ。
・整理整頓
・急ぎの荷物の配達
・おつかい
などなど。
あっ、それと毎朝みんなにコーヒーや紅茶を出すのも僕の仕事でした。
働く人それぞれ「この人はブラックコーヒー、この人は紅茶にミルク、、、」など全て覚えていた気がします。
そうやって若造なりに頑張って認めてもらおうと努力していました。
周りは誰もやっていなかったですからね。
インターンから就職のチャンスはあるの?
そしてみんなが気になること!
「インターンから職場に就職できるの!?」
という疑問。
あくまでロンドンでのインターンとしての中で僕が正直に答えると、、、答えはNO!だと思います。
もちろん、可能性はゼロではないですよ。でも限りなく低い確率だと思います。
理由は、次から次にインターンが入れ替わるので、ブランドからしたらあくまでインターンの1人。
それにもし採用するのなら、新卒ではなくてある程度経験を積んだ中途採用を取り入れるブランドが多いからです。
インターンから直接そのまま採用されることって結構レアケースだと思った方がいいでしょう。
あくまで「ロンドンのファッション業界では」の話ですよ。
ただし、どこかで経験を積んで中途採用としてエントリーしたら「以前インターンをしたことがある人」として採用される確率は高くなるはず。
インターンでの活動はムダではないということです。
ちょっとガッカリされるかもしれませんが、インターンはインターン。就職先は就職先。と割り切って考えた方がいいかもしれません。
変な期待を持たないためにも。
ファッション業界の就職先は自分でつかめ!
そうなんです!
結局はファッション業界の就職先は自分でつかまないといけないんです。
インターンをやってそのまま就職できなくても、インターンの経験を武器に就職先を探せばいいんです!
僕もロンドンで1年間インターンを経験した後、日本に戻って就職先を探しましたよ。
結果、大手アパレル企業に就職することができました。
海外のインターンの経験も他の人とは違う武器になるんです。
ちなみに、日本でのファッション業界の就職先を見つける際に役立てたのがファッション業界専門の転職エージェントです。
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帰国後の就職先こそ転職エージェントに頼れ!
例えば僕のように海外から帰国して就職先を探さないといけない。
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定番のクリーデンス
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↓こんな記事も書いています。
【アパレル業界の転職を実話で】僕がユナイテッドアローズの面接を受けたエピソード
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僕もこの方法でロンドンから帰国後、大手アパレル企業への就職を勝ち取りました。
インターンは経験を武器に!
インターンの良いところは、学校ではない現場での仕事を経験できること。
なのでインターンができるチャンスがあれば、思う存分楽しみながら仕事をしましょう。
そして、それらの経験を就職や転職に役立てましょう!
インターンでの経験って、10年経った今でも役立つほど貴重な体験でしたよ。ホントに。
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【アパレル販売の方へ】スタッフの待遇はますます二極化!転職するなら働きやすい環境を選ぼう
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ライター:高嶋一行(Kazuyuki Takashima)
tokyosamplesale.com運営者。
現在、ロンドンファッションウィークを中心としたファッション取材記事を執筆しています。
ロンドンコレクションでは累計200以上の会場に足を運んだ経験あり。
ファッション業界の働き方の提案やロンドンファッションについてご紹介しています。
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