ファッション業界で最も恐れる言葉「ダサい」
ファッション業界の中で仕事を続けて10年くらいになりますが、いつも感じることがあります。
それが、ファッション業界では「ダサい」という言葉をとにかく恐れることです。
もちろん、ファッションの仕事なので、服装がダサいと思われることは絶対に避けたいところですが、それ以外でも同様。
自分の日常やチャレンジなど、生き方全般である全てにおいて「ダサい」という言葉を嫌う傾向にあります。
もちろん、僕だってダサいと思われることは好きではありません。
でもファッション業界は「ダサい」という言葉に過剰反応していないか?と感じませんか。
実はこれが厄介で、「ダサいと思われたくない」という気持ちこそ自分のチャレンジや行動力を鈍らせていると思います。
「ダサいと思われたくない」から起こる萎縮感
「あいつダサいな」
なんて他人に言われたら、ショックですよね?
誰でも「ダサい」と言われたらショックなんですが、ファッションの仕事をしている僕たちは人一倍ショックを受けるんです。
だって、ファッション業界で働くということは、カッコイイ、カワイイ、魅了的やクールなどの他人からの憧れを目指して仕事をしているから。
だから、毎日の服装にも気を使うし、外食やカフェ、持ち物からインテリアまで様々な身の回りをオシャレにまとめようとします。
なので自分の耳の「ダサい」という言葉が入ってきたら敏感に反応するし、改善も早い。
ファッション業界で働く僕たちは、常に「ダサいと思われたなくない」というアンテナを張って生きています。
そうなるとどうなるか?
「ダサいと思われそうなこと」を無意識のうちに避けるようになります。
・何かしら失敗したらカッコ悪いから挑戦しない。
・周りの視線が気になるから止めておこう、、、。
なんて、自分の行動力を制御した経験はないですか?
新しいことにチャレンジできなくなる
個人的に「ダサい」を恐ると、本当に新しいことがチャレンジできなくなると思っているです。
例えば、ブランドを運営している方や、セレクトショップを経営しているとします。
何か新しい販促はないか?と考えた時に、ウェブページを作ったり、SNSで発信したり、ブログを書いたり、、、なんてことが考えられますよね。
そういった新しいことって、どんどんチャレンジしていくべきなんです。
そして結果をもとに方向性を変えていったり、やり方に工夫したり、完成度を高めたり。
イベントなどを企画したりすれば、最初は規模が小さくてもどんどん大きくしていったらいい。
でも、ここで「中途半端にやればダサいから」と新しいチャレンジや行動をストップさせる意識が働いたりします。
それは日々のコーディネートやディスプレイでも当てはまると思います。
何か新しいことをしようとすると「それってダサくない?」とストップをかける意見や勢力。
ブランドイメージなどファッション業界はイメージ戦略が重要ですが、そこに重点的になりすぎると、攻めた行動ができなくなります。
何か新しいことを始めようとすると、周りからの意見がどんなものとなるか、そんなことやってみないと分からないはず。
それなのに「ダサくなってしまうのではないか?」という恐れから、なかなか新しい行動が取れないことってありませんか?
「ダサい」を意識し過ぎると失敗する?
新しいことを始めるにあたっての理想とは?
それは、小さく始めて反応を見ながら改善していくことだと思っています。
不完全な状態でも、とりあえずスタートさせて少しつづ完成度を高めていく。
Webサービスでもそういう物が多いし、徐々にバグの修正や使い勝手を良くして、快適に利用できるようになっていくもの。
でもその意識がファッション業界にはなかったりもします。
・オンラインページやオンラインショップを作りたいけれど、ダサいサイトは作りたくないから、大金をかけて完成度の高いものを作る。
・自分のブランドを始めたいけれど、ダサいものは作りたくない!だから何年もアパレル企業で働いて自分が納得するまでスキルを高める。
一見、正しいように感じるけれど、これっと立派な機会損失だと思っています。
大金や時間をかけて完成度を求めるなら、早い段階でシンプルで不完全でもスタートすればいい。
その後の改善点を周りの反応を見ながらバージョンアップすればいい。
それはWebページだってオンラインショップでもブランド自体のアイテムだって一緒。
早く始めて、早く周りの反応を得る。そして改良していく。それこそがこれからのスピード感ある世の中でチャンスを掴む方法だと思っています。
なが〜く準備して、ドンを大きく始めることってリスクでしかないし、その準備期間で周りとのズレがどうしても生まれて来ると感じます。
トレンドだって刻々と変わってきますからね。
だから、これからのチャンスって、良いアイディアがあればとりあえず始めてしまう。
その後、ダサいと言われるなら少しづつ改善していく。
こういうスタンスで仕事をすることが大切でしょう。
新しいことはダサくても始めるべきた!
ファッション業界で最も恐れられることって周りから「ダサい」と思われること。
だからネット関連やSNSでも完璧な完成度を求めてしまうことがある。
でも、そのせいで遅れを取ることや新しいチャレンジができないとしたら、結果的にそれが1番ダサいよなぁ。
最初はダサくても攻めの姿勢でいたい。
— 高嶋一行🇬🇧tokyosamplesale (@tokyosamplesale) 2018年3月11日
何か新しいことを始めようと思ったら、誰でも「失敗を恐る」「周りからの反応が気になる」でしょう。
これはファッション業界で働こうが、違う業界だろうが同じ。
でもファッションの仕事をしていると特に気になってしまいますよね。
失敗したらダサい。
この意識が脳裏にチラチラと現れて、チャレンジができないことってないですか?
でも、本当に新しいことにチャレンジするなら、どれだけダサくても始めてみるべきなんです。
最初は何でもうまく行かないことばっかり。
僕だって、たくさんの失敗やダサい経験をして今があります。
パリでのセールスの仕事は、全くバイヤーさんに相手にされないで惨敗することもあるし。
一生懸命書いた記事が全く読まれないこともある。
SNSで発信しても、全然反応がなくて恥ずかしい思いもたくさんしています。
それってすごくダサいんですが、こういう経験をして試行錯誤しないと前に進めないです。
最初は何でもダサい。ダサくて当然。
後からうまく行った時に、周りを見返したらいい。
だから、新しいことはダサくても積極的に挑戦することが大切でしょう。
転職だってそう。「ダサい」を恐れたらできないよ!
あと、この「ダサいと思われたくない」という気持ちは、転職活動の積極性にも影響していると思っています。
今の職場に不満があって今すぐにでも転職したい。
そう思っている人って、結構たくさんいるはず。でもグチや不満は言うけれど、イマイチ転職活動を行わない人っていますよね。
これって結局は原因を突き詰めていけば、「ダサいと思われたくない」と言う気持ちにたどり着きませんか?
転職先が見つかるか不安だ。。。
転職活動をする時間がない。。。
もちろん、理由はいろいろとあるけれど、本当に自分の環境を変えたいと思うなら工夫はいくらでもできる。でもその変化に不安があったりしますよね。
転職ができない原因が「不安」だったとしても、その不安と一緒に抱き合わせのように「ダサいと思われたくない」という気持ちがないですか?
転職活動も一種の挑戦であり、新しいチャンレンジ。
でも新しいことを始めると、不安と「ダサいと思われたくない」という気持ちは切っても切れない関係。
この「ダサいと思われたくない」気持ちと不安に立ち向かわないと転職活動もスタートできないはず。
あなたはそれができていますか?
いつまでたっても職場のグチや不満ばかりを言って、何も行動しない人は、「ダサい」を恐れないことが大切。
そうでないと、何も行動をしないこと自体が「ダサい」ことになってしまいますよ。
断言しよう!周りからの「ダサい」は気にしなくていい
誰もがダサいと思われたくないはず。
そしてカッコ良さを追求するファッション業界となれば、その気持ちは何十倍にも強い。
でもカッコ悪いを恐れていれば、新しいチャレンジが何もできないでしょう。
だから、カッコ悪くてもいいからスタートを切ることが大切なんです。
意識して、自分で「カッコ悪くてもいい!」と言い聞かせないと油断したら消極的や否定的になってしまいますからね人間は。
だからファッション業界で仕事をしている方は、僕も含めてカッコ悪くても挑戦しましょう。
転職したい人も、プライドを捨てて新しい職場を探してみましょう。
なんだか毎日の仕事や生活にモヤモヤっとしている人って、案外この「ダサいと思われたくない」と取り除いたら生き生きすると思うんです。
新しい行動、始めませんか??
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ライター:高嶋一行(Kazuyuki Takashima)
tokyosamplesale.com運営者。
現在、ロンドンファッションウィークを中心としたファッション取材記事を執筆しています。
ロンドンコレクションでは累計200以上の会場に足を運んだ経験あり。
ファッション業界の働き方の提案やロンドンファッションについてご紹介しています。
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