2017年1月8日のロンドンファッションウィークメンズにて行われたKTZ(ケーティーゼット)のランウェイショー。
AW17シーズンの最新コレクションが発表されました。
毎回注目度の高いランウェイショー
KTZ(ケーティーゼット)はロンドンを拠点に毎シーズンのコレクションを発表しているブランド。
ストリートスタイルにスポーツ感をミックス。
さらに個性あふれるセンスでロックな雰囲気も詰め込んだ独特のデザインが支持されている。
写真を見れば「これはKTZ(ケーティーゼット)のアイテムでしょ!」と分かる特徴を持つデザイン。
一言で表すと「ギャング」的な反抗的なエネルギーをファッションで表現してるような態度。
それでいて、アーティスティックな見た目がクール。
ロンドンファッションウィークメンズでは、間違いなく人気を集めるショーのひとつと言える。
だってほら、この行列。
ショーを一目見ようと集まった人たちで長い行列ができてしまっている。
ショー会場に集まる人が多いのか、入場を段取りするスタッフの能力の問題なのか(笑
いつもKTZ(ケーティーゼット)のショーは混雑と混乱を引き起こす。
K点超えした選ばれしブランド
そもそも考えてみれば、KTZ(ケーティーゼット)だけでなく、ある一定以上の熱狂的ファンを抱えるブランドはいくつもあります。
しかもその熱狂度はカルト的であり、どんなにアバンギャルドなデザインでぶっ飛んだスタイルであっても「クール!」「カッコイイ!」となる。
言わば、何を答えても正解となる状態。俺がルールブックだ的な。
KTZ(ケーティーゼット)が右といえば、右。白と言えば白になる。
絶対的な支持率を持ち合わせるブランド。
それはコムデギャルソンやマルジェラ、ヴィヴィアンウエストウッドなども同じ。
普通の人から見れば、「、、、ん?」と思うような斬新すぎるデザインでも、これらのブランドが発表するものなら「オシャレ」として成立してしまう。
この絶対的なポジション。まさにファッション業界としての”K点越え”をした選ばれしブランド。
”K点越え”してしまえば、ファッションやトレンドを追うのではなく作る側。
実験的なファッションで「こんなのどう?」と提案するものならば、「カッコイイ!」という声とともに商品が売れてゆく。
KTZ(ケーティーゼット)はK点越えをしたブランドだ。
それはアントニオ猪木への信仰心のよう
この「K点越え」という表現に対して同じようにカルト的なイメージを重ねる人物がいる。
それが「アントニオ猪木」だ。
プロレスラーとして王道中の王道の人物。
プロレスを知らなくても、お茶の間の誰もが知っており、「元気ですかー!」の掛け声で会場を沸かすパフォーマンス。
その闘魂と呼ばれる魂(ソウル)がKTZ(ケーティーゼット)などのK点越えした独自路線を貫くファッションへの取り組みに重なる。
そもそもアントニオ猪木の闘魂ビンタこそもカルト的だ。
闘魂ビンタとは、アントニオ猪木にビンタをしてもらい、喝と魂を吹き込んでもらうことを指す。
普通の人からしたら意味がわからない。僕だって理解不能である。痛いし怖い。
でも、みんなアントニオ猪木の前に行列を作り、ビンタされる。
それ以上でもそれ以下でもない。ただ、人並みに以上に痛いことは確かだ。
なんならビンタされて痛い思いをしてお礼を言う信者もいるぐらいだ。
それぐらいなんでもあり。
そして、アントニオ猪木を支持するファンは、どんなことであろうとアントニオ猪木と場を共有することに喜びを得ている。
まさにボンバイエ!(ちなみにプロレスを観戦したことは一度もない。)
一方でKTZ(ケーティーゼット)などのK点越えしたブランドも同じだ。
たった10数分のモデルが歩くだけのショーに集まり。
だいたいは20分〜30分ほど、予定時刻から待たされる。ショーの時間より待ち時間の方が長いのだ。
この無駄な時間、意味がわからない。(けれどそれが当然のようになっている)
さらに時には理解不能なデザイン、芸術を飛び越えたインパクトあるファッションをスタイリングしたコレクションを見て感動する。
それが、一般的に受け入れにくいデザインであっても、彼らにはオリジナリティーとして映る。
いや、一般的には受け入れにくい方がいいのかもしれない。
そして発売と同時に商品が売れていく。
まさにアントニオ猪木現象とも言える、カルト的な人気だ。
K点を越えた者しか持たない魅力とパワー。通称ボンバイエパワーがKTZ(ケーティーゼット)にもあった。
どちらも共通して言えること、それは一般人には到底理解できなくて興味がないこと。
それでも信者がいれば、そのアントニオ猪木もファッションブランドも強い。
20%の信者が80%の売り上げを作っている法則が成り立つシチュエーションだ。
きっと、今後のKTZ(ケーティーゼット)のコレクションでも、目が覚めるほどの強烈なデザインがリリースされることだろう。
不意にビンタされたかのような衝撃的なファッションに期待しよう。
結論:合言葉はケー、ティー、ゼット、ダーッ!かな
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ライター:高嶋一行(Kazuyuki Takashima)
tokyosamplesale.com運営者。ロンドンファッションウィークを中心としたファッション取材記事を執筆中。
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