デザイナーが見えない
ロンドンファッションウィークでたくさんのブランドのショーが行われ、その流れは大体こうだ。
1体づつモデルが新作コレクションを着て登場。
全てのコレクションが登場を終えると、ひと段落。
その後、モデル全員が並んで登場。これがフィナーレというやつです。
ちなみにオーディエンスは拍手喝采。
最後にデザイナーが登場して一礼。
という流れ。例外はありますが、このプログラムがほとんどです。
ただ、デザイナーに問いたい!
「見えないんですよ!」と。
ほとんどのデザイナーがちょこっと出てきて、一礼して終わり。
一礼しないで手を上げて終わりな人もいます。
なぜか。
そこで、なぜデザイナーがステージからひょっこりとしか出てこないのか、この”デザイナー登場短距離説”について考えてみたいと思います。
理由1、恥ずかしい
デザインしている最新コレクションは見てほしいけれど、自分自身は見られたくはない。と言う理由。
もしかするとショー当日朝の集合時間が早くてスッピンだからかもしれない。
多忙を極める中で、お風呂(欧米的にシャワー)に入れていない。寝不足な顔を見られたくない。
ファッションチェックされたくない。
そもそもこんないっぱいの人がいて恥ずかしい。カメラもたくさん向けられているし。
なんて考えで、サッと出てサッと帰ってくる。
理由2、それがクールだと思っている
「自分よりコレクションを見てくれよ」
といえば、カッコイイし、正当性のある理由になる。
カッコイイ男子は決して出しゃばったり、目立ちたがったりしない。
そんなクラスの中での法則が、デザイナーをそうさせているのかもしれない。
とにかく、自分は裏方でいい。
コレクションが主役だ!
理由3、みんながそうするから
なんだか、みんなそうしているから、なんとなく。
ステージの真ん中まで行ってもいいんだけど、目立ちたがり屋とか言われそうで、、、。
有名なデザイナーも少しだけ出て、軽く挨拶して戻ってきてるから。
自分もそうすればいいかなって。
えっ?オリジナル性?
それはデザインの話であって、デザイナー自体の性格にオリジナル性はないよ。
みんなと一緒が安心するし。
見習いたいデザイナー達
と、冗談交じりに”デザイナー登場短距離説”を挙げてみましたが、中にはしっかりとステージ中央部分まで出てきて挨拶をするデザイナーもいます。
そこで、来シーズン見習いたい、挨拶の素敵なデザイナー4選をご紹介しましょう。
1,ヴィヴィアンウエストウッド
モデルとともに、ランウェイの先まで登場。
そして、丁寧に一礼し、花束もスタッフから受け取る演出。
しっかり時間をかけて感謝とパフォーマンスを忘れていません。
デザイナーとして有名な理由はここにもあるのでしょう。
2,ケイティーアーリー
朝イチバンの9:00からのショーであったにも関わらず、眠気の感じない登場。
メインのモデルを務めたセレブのデイジーロウと登場。
二人でランウェイの中央まで来て挨拶。
こういうショーこそ、なんだか来てよかったなと思えるショーではないでしょうか。
3,ミハラヤスヒロ
日本からエントリーのデザイナーはミハラヤスヒロ氏。
彼も丁寧な登場は、なんだか人柄が表れているように感じます。
前回の17AWのショーでは、パフォーマンスを務めたミュージシャンと共に挨拶を行っています。
4,ジュリアンマクドナルド
セレブの出席率が高いショーであり、ゴージャスなデザインが魅力のブランド。
登場はモデルと共に、こちらもステージの先まで来て祝福。
なんだかみなさん楽しそうです。
考えられる「メリット」
このように、しっかりとステージに出るデザイナーもいらっしゃるんです。
見ている方、デザイナーが出てきた方が見応えありますよね。
なので、”デザイナー登場短距離説”に当てはまるデザイナーに届けたいメリットをご紹介します。
1、名前と顔が一致する
よく漫才師やミュージシャンが言うアレです。
「今日は名前だけでも覚えて帰ってください」
ショーに来ているので、ブランド名は最低知られているとして、どんなデザイナーがデザインしているのか。やっぱり知りたいところ。
なので、しっかりと顔を覚えてもらうことで、そのブランドへの親近感も湧くと思います。
また、ヴィヴィアンウエストウッドぐらいのパフォーマンスを続けていれば、デザイナーとしてブランド以上に一人歩きも可能。
結論としては、自分を売り込まないと損ということです。
2、オーディエンスのウケがいい
せっかく見に来てくれているオーディエンスのためにも、しっかりと自分自身もお披露目しましょう。
ファッションショーの時間は大体15分。
観客は会場に1時間ぐらいかけてやってくるかもしれません。
そして会場に着いても15分から30分くらい待たされる。
帰りも1時間かけて帰る。
もしかしたらドレスアップにも1時間かけているかもしれません。
そんな観客の方たちへの感謝の意味も込めて、しっかりと伝えようよ。
「ありがとう!」を。
3、気持ちいい
恥ずかしいかもしれませんが、単純に気持ちがいいでしょう。
たくさんの拍手とシャッターの音。
会場のみんなが自分に注目している瞬間。
まさにアドレナリンが一気に出る感覚。
この日、この瞬間のために頑張っているというモチベーションにもなると思いますがどうでしょうか。
と、いろいろと考えてみましたが、どう考えても前に出た方がお得。
数百万以上かけてファッションショーをするなら、もったいない。
積極的にステージの前へ。
僕たち撮影する側もすごく助かるので笑
デザイナーよ、もう一歩!いや数歩前に出てみよう!
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ライター:高嶋一行(Kazuyuki Takashima)
tokyosamplesale.com運営者。ロンドンファッションウィークを中心としたファッション取材記事を執筆中。
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