会場内よりも会場周りの方が面白い
「あけおめ!」なんて言ってのんびりしていると出遅れる。
年明け1発目!1月の6日からロンドンファッションウィークメンズがスタートします。
ご存知の通り、たくさんのメンズブランドからバイヤーにセレブ、ファッショニスタが集まるイベントです。
日本からもジョンローレンスサリバンが参加するなど、注目どころある今回のファッションウィークメンズ。
ただ、最新コレクションを発表するブランドには申し訳ない。けれど事実は事実。
そんなロンドンコレクションあるあるがございます。
それが、題名の通り、
「ロンドンコレクション、会場の中よりも外の方が盛り上がっている件」。
今回はこの本末転倒のような、モロゾフのプリンの容器が捨てられない話のような。
実はみんな気づいてたけれど、言わないようにしていたような。
そんなロンドンファッションウィークあるあるについて考えていきたいと思います。
カメラマンの数も外の方がウジャウジャといる
ロンドンファッションウィークは、参加ブランドが最新コレクションを発表する場です。
キャットウォーク形式であったり、プレゼンテーション方式であったりと様々。
バイヤーに買ってもらうために、メディアに露出してもらうために行っています。
もちろん、この最新コレクションをしっかりと写真に収めるため、たくさんのカメラマンが会場内に詰めかけます。
が、しかし、もしかしたら会場内の2倍くらいいるんじゃないかと思うほど、会場の外にたくさんのカメラマンがいます。
もちろん、インビテーションが手に入らないから外で撮影するしかない。そんなカメラマンもいるでしょう。
が、明らかに様子が違う。
むしろ、「あえて会場の外にいる」。会場内でショーが行われている時間は休憩時間と言わんばかりにのんびり。
そして、ショーが終わり会場周辺に人が集まると、カメラマン達も戦闘体制へ切り替わっていくのです。
そう、外で撮影する目的で集まるカメラマンがとにかく多い。
では、なぜそんな、暖かい会場内より寒い会場の外(特に冬の開催)が盛り上がるのでしょうか。
考えられる理由を考えてみましょう。
1、最新コレクションよりもストリートスナップが人気
とにかく、大前提の理由はこれでしょ!
みんな半年後にしか買えない最新コレクションよりも、今店頭に並んでいるアイテムでコーディネートしたリアルなオシャレが気になる。
雑誌でもネット記事でも、ストリートスナップの方が見てて楽しい。
現実的な感じがして、自分も真似したいし、本当のオシャレを感じる。
そう思いません?
事実、ストリートスナップのネタの方が、ブランドの最新コレクションのネタよりも読まれる記事であり、観覧数が増えるのがネットあるある。
なので、ロンドンファッションウィークでは多くのカメラマンが集まりますが、
「最新コレクションを撮りにきたのではない」
「最新コレクションを見に来たオシャレば人たちを撮りに来た」ということ。
なので、会場の出入り口にて撮影することが最も効率的。
そしてカメラマンといて商売になるのがストリートスナップを撮影したもの。
となるわけです。
2、中に入ったって、そこは待ち時間と数分のショーだけ
そして、もう一つ。
誰もが感じている事実の中の事実。
会場内で行われていることは2つしかない。
1つが予定時間になってもなかなかショーが始まらないことから起こる「待ち時間!」。
そしてもう1つが「ファッションショー」。
たったこれだけ。
さらに、タブーとまでは言わないけれども、誰もが理由をつけて肯定化してきたこと。
それが、「ファッションショーはモデルが歩くだけの10分程度のパフォーマンス」ということ。
よく、ファッションに興味がない人から出る言葉
「ファッションショーってモデルが歩いているだけで、何が面白いの?」
という疑問。
もちろん、最新コレクションを来て歩くモデルを見ることでより服が生きて見えるなど、メリットとなる理由はたくさんあるのですが、一般人からすると、何が面白いかが理解できない。
ショーの時間より待ち時間の方が長い、非効率的なことが現代社会に残っていること自体が信じられない。
必然的にそうなってしまいますよね。
なので一部の人以外、会場の中で行われていることに興味は無いのです!
3、いつも事件は現場ではなく会場外で起こる
ロンドンにレインボーブリッジはありませんが、テムズ川にはたくさんの橋があります。
もちろん閉鎖できません。
そんな青島刑事よろしくな一言
「事件は現場で起きているんだ!」
少なくとも、この現場はロンドンファッションウィークの会場ではなく、『その外』となります。
なぜかというと、いつも事件は会場の外で起こるから。
すごい奇抜なファッションで登場した人も、セレブが黒塗りの車で会場に現れたとしても、現場となるのは会場の外。
即席で会場の外がレッドカーペットとなり、シャッターの嵐。
これが会場内となると、ショーのスケジュール時間を守ろうと必死になったスタッフがたくさん。
素早く席に誘導するスタッフの通り、スグに席に座らされ身動きが取れない、セレブが来ても盛り上がり欠ける。
カメラマンも同じく、場所取りに必死であり、写真を撮りたいセレブが来場しても、その場から動けない。
なので、絶好のシャッターチャンスは会場の外にあるのです。
事件(撮りたいオシャレな人たち)は会場の外に集まることが当然であり必然。
カメラマンとして面白い写真を撮るなら、会場の外に張り込む方がいいのでしょう。
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4、大人も子供もお姉さんも、誰でも参加できる会場外
会場の外にオシャレに着飾った人たちが集まる、もう1つの理由。
それが、会場の外なら、誰でもロンドンファッションウィークが楽しめるから。
とびっきりなオシャレをして目立ちたい。
自分のオシャレを見て欲しい。
ストリートスナップ撮られたい!
そんな方なら、誰でも参加可能。
インビテーションなんて必要ありません。
だって会場の外だから。
サッカーのワールドカップで、チケットを持った人が入れるスタジアムよりも、チケットを手に入れられなかったファンが集まるパブリックビューイングの方が盛り上がる。
この原理と同じような感覚。
バイヤーや有名メディアの人たちは、インビテーションを片手に優雅に会場の中に入っていきますが、そんな姿は羨ましくもなんともない。
盛り上がっているのは会場の外なのだから。
そう感じている人はきっと少なくないはず。
事実、本当にオシャレを楽しんでいる人や、盛り上がりある活気は、会場の外で感じられるから。
結論:「ロンドンコレクションのドーナツ化現象」と呼ぼう
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ライター:高嶋一行(Kazuyuki Takashima)
tokyosamplesale.com運営者。ロンドンファッションウィークを中心としたファッション取材記事を執筆中。
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