【ロンドンファッションウィークのカメラマン】場所取りが重要です
ロンドンファッションウィークで多くのブランドが行うファッションショー。
ここで、特等席からカメラを向けて撮影する仕事がプロのカメラマン。
結婚式と同じく、1度きり撮影。
失敗が許されないプレッシャーの中、シャッターチャンスを逃さない。
もちろん、たくさんのカメラマンが寿司詰め状態でカメラを向けるので、ポジション争いは必然。
基本的に早い者勝ちですが、油断をすれば隅っこの方に追いやられます。
良いポジションを確保したら「絶対にここから動かない」という強い意志を強じんな足腰。
たとえ誰かに場所取りでモメたとしても、英語が分からないフリをするズル賢こさも必要。(ホントかな)
今回はそんなロンドンコレクションのカメラマンをフォーカスした話。
「ビハインド ザ カメラマン」をお届けします。
フと思う。春のお花見シーズンの場所取りのスキルを活かせるのではないか
突然ですが、春の定番行事であるお花見をしたことはあるでしょうか。
そして、お花見の場所取りを経験したことがあるでしょうか。
新入社員の最初の重大な仕事とも言われる、典型的な日本の年功序列を表す任務。
本来の仕事とは全く関係のない、社内のエンターテイメントのためだけに行う仕事。
これからの会社の中での扱いが左右される重要なお花見の場所取り。
中には徹夜で場所を取るほど忍耐が必要な公園もあるとか。
そんな場所取りのプロフェッショナルである「花見の場所取りスキル」。
これが、ロンドンファッションウィークのカメラマンのポジション取りに役立つのではないか。
そう考えた時、お花見の場所取りとカメラマンのポジション取りの奇妙な共通点が浮かび上がってきた。
今回はこの2つの重要な仕事に必要な道具や能力、コンディションを徹底的に比較・考察していこうと思います。
これを読んだら後、今まで無駄だと思っていたお花見の場所取りスキルが、遠くロンドンのファッションウィークで役立つというポジティブな考え方となり、これから新入社員として働く人達の勇気になるはずです。
お花見:ブルーシート|カメラマン:カメラやバッグ放置
まず、お花見の場所取りに欠かせないアイテム。
それが、ブルーシートだ。
ブルーシートがないと、場所取りが始まらない。
事前に参加人数を割り出し、全員が座ることができる十分なスペースのブルーシート。
ただし、他の場所取りの人達から反感を買わない程度の良い塩梅の大きさがキモ。
このブルーシートの大きさ選びから、すでに勝負は始まっている。
デキる社員の仕事は、ブルーシートの大きさ決定に始まり、ブルーシートの大きさ決定に終わる。
そう言われていたとかいないとか。
一方でロンドンファッションウィークのカメラマンはブルーシートなど使わない。
まずロンドンで売っているところを見たことがない。
いや、あるにはあるが、需要がない。(だろう)
なので、カメラマンはポジション取りを他の道具を使って行う必要がある。
そこで考えて欲しいのが、花見の場所取りとは大きく違い、スペーズは自分1人分だけで良い。
そのため小さな物で場所取りを行っても支障がない。。。とカメラマンは気付いた(はず)。
そこで、彼らが行う場所取りの方法は、なんと自分のカメラを置いておくことだ。
命よりも大事な商売道具を場所取りのマーキングに使用する。
いや、命より大事な物を置くからこそ、場所をキープできるのかもしれない。
値段に換算してもカメラ本体とレンズで数十万。
盗難に合いそうな気もするが、そこは同じカメラマン同士のスポーツマンシップにのっとったフェアプレーで驚くほど盗難に合わない(と願っています)。
そして、そのカメラが高価な値段ゆえ、万が一他人のカメラを壊してしまうと弁償代として給料がすっ飛ぶぐらいの痛手となる。
なので、誰も他人のカメラを触りたがらない。
この裏の裏の裏をついたような場所取り方法が一番の効果を生み、現在のトレンド技法となっている。
まさに”高価”なだけに”効果”的である。
事実:お花見の場所取りに使うブルーシートはカメラとして応用できる。
お花見:徹夜組の交代制|カメラマン:出来るだけ早い会場入り
続いて、場所取りの難易度を示す場所取りの開始時間に注目してみよう。
お花見の場所取りは早ければ早い方がいい。
特に人気の公園の土日は、徹夜が当たり前だと思った方がいい。
途中、トイレに行きたくなった時に備え、交代制で行うことが望ましく、徹夜と決まれば応援要請を忘れないことが肝心。
さらに、長い夜に備えて暇を潰す物を持っていくようにすることは当然の準備。
可能であれば、お花見中の体力温存のため仮眠を取れるように防寒具や寝袋を用意することもポイントだ。
この時、ケチッて安い寝袋を買うと後で後悔することとなるので、しっかりとしたメーカーの寝袋を選ぶこと。
「安物買いの銭失い」はこのようなタイミングに思い知ることとなる。
一方で、ファッションウィークのカメラマン。
もちろんだが、徹夜で場所取りなど不可能。
ブランドにより場所が変わるショー会場で全て良いポジションを確保するなんてことは至難の技。
ここでもやはり、2人で会場の担当を決めて動くことが望ましい。
さらにできる限り早く会場入りをすること、目安として1時間前に会場へ着いていれば比較的良いポジションをが取れることだろう。
この時、暇な時間があれば今まで撮ったショーのデータをバックアップすることや、撮れているかの確認を行う時間に使うと有効的。
ゲームやスマホをいじっている時間はカメラマンには無い。
また、意外にもショー会場は暑いところが多い。
特に夏場であれば、仮設の会場や倉庫を利用した会場などのユニークな場所であればあるほど空調設備が完全ではなく熱帯となる会場もある。
すぐにTシャツ1枚となれる服装が望ましく、水分補給も忘れてはならない。
幸運にも、ロンドンファッションウィークの公式会場では、スポンサーとなっているエビアンのボトルが無料で取り放題。
2〜3本はバッグに忍ばせておこう。
事実:やっぱり2人以上いればいいよね。1人で動き回らないとダメなカメラマンも多いけど。あと、エビアン無料は地味に嬉しい。
お花見:逆らえない暗黙のルール|カメラマン:意外にもフレンドリー
無事に場所取りと行ったお花見会場。
後は会社の人たちみんなが集まるまで待つのみ。
ブルーシートが張られ、そこに人がいれば他の人は近寄れない。
絶対的な早い者勝ちのルールが国会や地方議会で決められた訳ではなく、暗黙のルールとなっている。
なので、早くから場所を取ることに1点集中する必要がある。
花見の場所取りと高速道路でのトイレ休憩は早い方がいい。
逆に言うと、ここで出遅れると良い場所をキープできない。
桜があまり見えない人気のないところしか空いていない現状が待っている。
とにかく早いは得であり、遅いは罪である。
実はこの法則はロンドンファッションウィークのカメラマンの世界では通用しない。
もちろん、基本的に早い者が勝ちなのだか遅れて到着しても交渉次第でなんとかなる。
と言うのも、カメラマンのために与えられたスペースに全てのカメラマンが収まる必要がある。
なので、どれだけギュウギュウ詰めにカメラマンがいても、その限らめたスペースに割り込んでいかなければならない。
もちろん、その作業が終わらない限りショーが始まることはない。ショーが遅れる原因にもなる。
カメラマンはみんなその状況を知っているので、協力的な人たちが多い。
無理矢理にでも割り込んで、お互い気を使いながらスペースを共有する。
時には中腰の姿勢をずっとキープすることも。
爪先立ちで背伸びをしながら撮影するkともある。
早い者勝ちではあるが、カメラマン同士が協力し合う姿勢がある。
まるで、ロス五輪の柔道で山下選手がケガをした右足を気遣い、全く右側から攻めなかったエジプトのラシュワン選手のように。
ロンドンファッションウィークのカメラマンはフェアプレーである。
お花見:会社のスタッフのために|カメラマン:大切なクライアントのために
話を核となる部分に向けてみよう。
そもそも、なぜお花見の場所取りという非生産的な仕事に一生懸命取り組まなければならないのか。
上司の命令?
新入社員が毎年行うと決まっているから?
そうではなく、会社のスタッフのために。普段の仕事の疲れやストレスを癒してもらうために。
みんなで楽しい思い出を作る場所を用意したい。
そういう思いのもと、必死でベストな場所を確保するのだろう。
少しでも綺麗な桜の下で楽しんでもらい、会社の役に立ちたい。
そんな純粋な新入社員の思いが見え隠れする。
一方で、ロンドンファッションウィークのカメラマンは、依頼を受けたクライアントのために動く。
1枚でも多くのベストショットを目指し、少しでも心を動かす写真を撮るために。
会場から会場への移動もダッシュする。
ゆっくり昼食なんて取っているヒマもなく、おにぎりサンドイッチで済ませる。
お花見の場所取りも、ロンドンコレクションのカメラマンも彼らを動かす原動力は「熱意」。
これだけである。
結論:ただ、結局のところ「花より団子」「ファッションショーよりセール情報」である
どんなに良い場所を確保した花見でも、花より団子。
お酒と食べ物が肝心。
どんなに最新ファッションを写真に収めても、セール情報に目が止まる。
やっぱりお買い得に買い物したい。
ちなみに、筆者は残念ながらお花見の場所取りを行った経験はない。
よってお花見に関する全ての情報は、想像上で書いていることをお許しください。
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ライター:高嶋一行(Kazuyuki Takashima)
tokyosamplesale.com運営者。ロンドンファッションウィークを中心としたファッション取材記事を執筆中。
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