こんにちは。Model & beauty school sen-seの松原立恵です。
前回は姿勢についてピラティスを通してお話ししてみましたが、やっぱり深い姿勢。
まだ違う切り口で触れたいと思います。
さて「威儀即仏法、作法是宗旨」という言葉をご存知でしょうか?
禅の言葉であり、威儀とは所作のとこであり、所作を正しく整えることが、すなわち仏の教えをかなえることであり、作法に則って生活することが教えそのものだと言う意味です。
この言葉は、外見と内面の関係性をよくあらわしています。
皆さんは、外面と内面はどちらが大切かと聞かれたら、多くのひとが内面だと答えるのではないでしょうか?
ヴィジュアルはいいけれど、中身はちょっと…と言われるよりも、外見はいまいちだけど、内面は素晴らしいと評価される方が、認められているという実感を得るひとも多いと思います。
しかし禅語では必ずしもそうでないと教えます。
威儀や作法は「形」を意味し、仏法や宗旨は「心」を意味するのですが、それが同じだということは、形を整えれば自然に心も整う。
つまり所作を美しくすれば、連動して同じだけ内面も美しくなる、というのです。
今でこそメラビアンの法則と言って、内容よりも残るのは外見で、その割合は55%。
言葉の威力はわずか7%しかないという研究データがあり、日本でも「伝え方が9割」という本がベストセラーになりましたが、禅語では外見を整えることが結局のところ内面を整えることになるのだと言っているのです。面白いですね。
私たちは、ココロを美しくしたいなら、やっぱりココロを磨くべきだと、ついまた内面にフォーカスしがちですが、実はポジティブなマインドをつくりたいならば、自己啓発の本を読んだり、ココロを磨くことより、まず姿勢を整える。
いわゆる正しい姿勢とは、尾てい骨から頭頂からまっすぐ、背骨にはS字のカーブがある状態をいいますが、その体勢ですと、おのずと胸が開きますから、呼吸も深くなります。
禅にはまた「調身」「調息」「調心」と言う言葉があるのですが、姿勢を整えることが、呼吸を整えることになり、呼吸を整えることがすなわち心を整える、という意味になります。
不安になりやすい、ネガティブになりやすい、そんなマインドから解放されるには姿勢を正すことが実は一番の解決策で、それがしいては心を強くする方法でもあるんですね。
悩みがちな日こそ姿勢を正してみてください。心にも変化を感じること間違いなしですよ。
ライター:松原立恵 RITSUE matsubara
ウォーキング講師。アクセサリーデザイナーでもある。
職業病でもあった金属アレルギーをマクロビオティック、ヨーガの智慧で改善したことをきっかけに食とボディワークをライフワークとする。
後にピラティス国際ライセンスも取得。ピラティスで整えたカラダを日常に活かすためウォーキングを学び現在ミセスモデルでもある。
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